正月2
「おいおい、何感じてるんだよ」
「私は感じてなんかいませんっ」
「ふーん」
ふいとそっぽを向いて唇を噛みしめる菊を見ていると、もっと啼かせてやりたい衝動に駆られた。
炬燵の中に潜り込み太腿を撫でながら、しっかりと固定してある褌の紐に手を掛ける。
「たく、相変わらず面倒な下着付けてるな」
「い、いいじゃないですか。私がどんな下着を好もうと……」
「ま、それもそうだ」
布団を捲り、抵抗しようとする菊の腕を片手で制し紐を解くと、頭を擡げはじめていたそれに指を絡めた。
「あっ! だ、駄目ですアーサーさん。こんな明るいうちから」
「何言ってんだよ。こんなにいやらしい反応しておいて駄目はないだろう?」
「……っ!」
指で軽く扱いてやると途端に菊の身体がびくりと震える。
炬燵の中からくちくちと言う濡れた音が響き先走りで溢れ出した液体が俺の指を濡らした。
「菊ってほんとエロいよな。私は興味ありませんって顔してるクセにこんなんだもんな」
「あっっ、それはアーサーさんが触るから、ですよ」
「俺が触るから、か。嬉しい事言ってくれるじゃん」
いつも澄ました顔をしている彼が自分の手によって淫らに作りかえられていく。自分だけが知っている彼の姿に思わず喉が鳴った。
俺はペロリと唇をひと舐めして天を仰いでいる菊のソレを口に含んだ。
「ひゃっ、あっ、ぁあっ!」
ちゅぷちゅぷとわざと音を立てながら舐めると菊の内腿がビクビク震え、堪え切れない喘ぎが零れ落ちる。
身体が崩れないようにと後ろに手を突いて耐える仕草が堪らない。手と口で追い上げると白い喉元がクッとのけ反った。