No title

「……アーサー?」

不意に名を呼ばれ、ハッとした。気が付くと至近距離で顔を覗き込まれていて、息が止まりそうになる。

「悪い。なんでもねぇんだ」

「?」

つい見惚れてしまっていた現実を認めたくなくて、アルフレッドの首に腕を回して自分から口付けた。

アルフレッドは一瞬目を大きく見開いて驚いた表情をしたが、直ぐに熱い舌が絡んで来る。

「ん、ふ」

「やらしい顔だな……」

頬に伝った唾液を指で掬い、その指先が後孔に触れた。それと同時に前にも腕が伸びて来て性器に長い指が絡みつく。

「あっ、そこは……ッ」

俺が驚いたタイミングでアルフレッドは指をグッと挿入した。散々焦らされてヒクついていたソコに濡れた指先が容易く入って来る。

「う……ぁ、んっ」

ヤバい。前と後ろを同時に刺激されたら俺……っ。

アルフレッドの指が、俺の中をゆっくりと掻き混ぜる。

長い指先が中を拡げるようにバラバラの動きをして、覚えのある雷みたいな衝撃が突きぬけつま先がシーツの上を滑った。

「あ……っ、あ、あ――っ! ソコ、やべぇっ」

「ココ、気持ちいいだろう?」

「――アァッ」

グチュッ、グチュッと卑猥な音が響いて集中的にソコを責め立てられて我慢出来ない喘ぎが洩れた。

「アーサー……」

情欲に濡れた声が耳に響き、衣擦れの音と共にじゅるりと指が引き抜かれる。

ベルトのバックルを外す音が聞こえたと思ったら膝頭を掴まれ足を大きく割られた。両足を抱え込まれて腰が浮きあがる。

アルフレッドの先端がヒクつくソコに押し当てられ、ゆっくりとナカに沈み込んで来る。


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