No title
「相変わらず敏感だな。夕べシてやったのに、まだ足りないのかよ?」
「ちがっ、これは宮地さんが触るから……だよっ」
「オレの所為?」
「そうだっつーの! 宮地さんに触られると、身体が勝手に……んぅっ」
「身体が勝手に、か……こんなにモノ欲しそうにして……」
ソロリと尻を撫で、窄まりに指を這わせる。
そこは昨夜の余韻もあってか、ヒクヒクと蠢いて少し力を入れれば簡単にオレの指を呑み込んでしまう。
クチュリと卑猥な水音が朝のキッチンに響く。
「っ! あっ、馬鹿っ! ダメだって、朝からこんな……」
「自分から腰を押しつけてくるくせに何言ってんだよ。コッチはもう準備万端みたいだぜ」
「あっ、ふ……っちが、ソコ。ダメっ! ぁっ、んんっ」
構わず指を3本に増やし中を掻きまわす。
言葉とは裏腹に高尾の口からは甘い嬌声が洩れ、シンクに掴まり立っているのがやっとのようで、最早料理どころの話ではなくなっていた。
「あっ、あンっ……宮地さ……も、……早く……」
「早く? なんだよ」
「――っ。……わかってる、クセに」
頬を染め、少し拗ねたように口を尖らせながら潤んだ瞳で睨みつけてくる。
その顔を見てしまってはオレも我慢出来るハズがない。下着を膝まで摺り下げると、崩れそうになる腰を掴んで一気に挿入した。
「ほら、簡単に入ったぞ。これが欲しかったんだろ?」
「ぁあっ! 宮地さん……っ」
腰を揺するたびに、シューシューと小気味い音を立てながら炊飯ジャーが蒸気を上げている側で高尾が猥らな声を上げる。
その非日常的な光景が余計に興奮を誘う。
「やらしいな、お前のナカがオレのに絡みついて来るぞ」
「そんなの、俺にはわかんねぇっ……ぁあっ」
自身を扱きながら一番感じる部分を突き上げると高尾の背中が大きくしなる。
「あッ、ソコはダメっ、や……」
「ダメじゃないだろう? ほら、オレの指もお前のいやらしい汁でベトベトだ」
先端に爪を立てると堰を切ったように体液が溢れ出て床にまで滴り落ちる。
その事実が恥ずかしいのか高尾は顔を真っ赤にして俯いてしまった。
「顔を上げろ、高尾。お前のイク顔がみたいのに、下を向いたら見れねぇよ」
「っ、見なくていい! そんなのっ」
ギョッとしたような声。