No title

「ひ……っぁあっ!」

身体の中に電流が走り抜けるような衝撃に貫かれ、背中がわななく。ぐりっと抉られると膝がガクガクと震えてしまい、これ以上立っていられない。腰が砕けそうになって宮地さんにしがみつくような体勢になってしまう。

「あっ、あっ! やっ……ダメっす、ソコ、……やぁ……っ」

いくら嫌だと言っても、溢れる声は甘く全然説得力がない。執拗にソコばかりを突かれて急速に射精感が高まっていく。

「み、宮地さん……もぅ、もう俺……ッ」

「もう、イかせて欲しいのか?」

「……ッ」

耳元で甘く囁かれ俺はコクコクと首を縦に振った。わざと最も感じる部分を外して中を掻き回されるのが焦れったい。あと少しでイけそうなのに、宮地さんの意地悪な指先がそれを許してくれない。

「宮、地さ……はッ……もマジでイかせて……」

「……ッ」

ゴクリと、宮地さんが息を呑んだのがわかった。

「指で、イくのか?」

やっぱり、宮地さんは意地悪だ。俺の答えなんて、知ってるくせに言わせようとする。

「……宮地さんのコレで、イかせてよ」

手を伸ばして、ズボンの上からでもはっきりとわかるくらいガチガチに硬くなった宮地さんのモノに触れた。

首を傾けて見上げると、欲望に濡れた熱い瞳と視線が絡む。

「高尾、おまっ……くそっ!」

チッと舌打ちが聞こえたと思ったら、乱暴に指が引き抜かれた。崩れ落ちそうになる腰を片手で支えられ、熱く硬い猛ったモノが一気に押し入ってくる。

「くっ……うっ、……はぁっ」

激しく腰を揺さぶられ、掴まっているドアがカタカタと嫌な音を立てる。

「宮地さ……ふぁっ……あ! ……あぁっ! あっ、くぅっ」

突き入れられるたびに、息が詰まった。ずっと触れられていなかったモノを握り込まれて強い快感に目の裏で星が瞬いた。

「あっ、くっ……あ、あっ! イくっ……やばっ出る……」

いやらしい指の動きに、限界ギリギリまで追い詰められていた俺はあっさりと宮地さんの手の中に白濁を迸らせてしまう。

「スゲーいっぱい出したな。でも、まだイけんだろ」

「そんな……は、あぁっ……や、も……やめっ」

イったばかりの性器を握り締めたまま、宮地さんが腰を揺する。

精液にまみれた指が巧みに絡みつき、ぬめりと絶妙な力加減で放ったばかりのソレはあっさりと勢いを取り戻してしまう。

「あっ、ああっ……宮地さ……ふ、ぁあっ」

いやらしい指の動きに翻弄され、自然と腰が揺れる。ぬちゃぬちゃという粘着質な音が耳を犯し、さらに快感の渦へと引き込まれていく。

「高尾、すげー熱いな……熱くて溶けそうだ」

熱に浮かされたような声に吐息が混じり、敏感な部分を突き上げられて何も考えられなくなってしまう。

「も、だめ……俺、おかしくなる……あっ! ぁあっ」

俺の口からは、普段なら絶対言わないような言葉がポロポロと溢れ、ゾクゾクするような強い快感に目が開けていられない。

「おかしくなっちまえよ。オレも一緒にイってやるから――ッ」

完璧に覚えられている快感のポイントを執拗に突き上げられ頭の中が真っ白になった。
もう、ダメだ気持ちよすぎて俺――。

「やっ、も……っ、あっああっ――い、く……っ」

一際激しく打ち付けられて、俺はまた白濁を零した。

その直後、覆いかぶさるようにして宮地さんが息を詰め、ナカにドクリと熱いモノが迸るのがわかった。


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