No title

中途半端な射精感と、痛みがない交ぜになって腰を揺り動かしてしまう。イかせて欲しい。宮地の身体に阻まれて自分で触れないのがもどかしい。

散々焦らされたソコはジンジンして早く解放されたがっている。

「イかせて欲しかったら俺を満足させてみろよ」

「……っ」

もぞもぞと身体を起こし、自ら前を寛げた宮地の雄を口に咥える。手首を自由に使えないため動きはぎこちない。

持て余した熱は渦を巻き、とにかく早く楽になりたくて懸命に喉奥まで呑み込んだ。

「しっかり奉仕しろよ。好きだろ、お前」

グッと喉奥を突かれ嘔吐感が込み上げてくる。

高尾の口内に入りきらない部分は宮地が扱き、腰を揺すってピストンを繰り返す。突かれるたびに嘔吐しそうになって頭の芯がくらくらする。

「……んっ、……んっ」

だが、苦しくなればなるほど恍惚とした快感が沸き起こった。こんなこと好きでやっている筈はないのに期待で下半身が疼いてしまう。

溢れ出した唾液が頬を伝い自分の太腿を濡らしてゆく。

口を大きく開けたまま赤い舌を長く伸ばして竿の部分と裏筋を丹念に舐める。

一度口を離してから尖らせた舌先を鈴口に捩じ込むように舐め唇を窄めて深く飲み込む。

くちゅくちゅと音がするように吸い上げてやると、その姿に興奮したのか、透明な体液がトロトロと溢れてきて口の中でさらに一回り大きくなった。

ごくりと喉が鳴る。淫乱と言われても仕方がないのかもしれない。今、この状況に凄く感じてしまっている。

早く、早く欲しいと後孔が疼いて、つい強請るようにみあげてしまった。

「……っやらしい顔だ」

そっと高尾の髪を撫でていた指先に力が篭る。

それと同時に宮地の動きが一層激しくなる。

「ん、んっ……ぅえっ、けほっ」

最後に一際喉の奥を突かれ、高尾が口を離し噎せ込むのと口腔内で嵩を増したペニスがビクビクと震えるのはほぼ同時だった。

ドロリとした熱い粘液が肌を汚す。白濁をモロに顔に受け、その感触と噎せ返る匂いにクラクラした。

「いい顔だな、高尾。お前のその顔、写メってアイツに送りつけてやろうか」

意地悪い笑みを浮かべながら、枕木に置いてある携帯に手を伸ばす。

「――っ! 嫌だっ、それだけはっ……」

カメラを起動しようとする宮地のとんでもない発言に顔からサーっと血の気が引いていくのがわかった。




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