No title
弛緩しきった身体を熱い掌が撫で回す。ピンと尖った胸元を掠める指先に甘い痺れを感じ背中がわななく。
「縛られて感じてんのか? ほんと、やらしい身体してんなお前」
「あっ、ちがっ……」
耳元で囁かれ、吹き込まれる吐息にすらゾクゾクしてしまう。口では違うと言っていても早くも反応を始めたソレは隠しようがない。
さっきから俺のケツに当たってんだよ。と意地悪く笑われ羞恥で頬が熱く火照る。
恥ずかしくて逃げ出したかったが腰を押さえつけるように乗られているため身動きが取れない。
思わず顔を背けると、無防備に晒された首筋をきつく吸われた。
「あっ! 宮地さ……っ痕っ」
「ぁん?」
「やっ、そんな目立つ所に痕付けたら俺、キャプテンに怒られる」
「お前が気にしてんのは大坪じゃなくて緑間じゃないのか?」
「……っ」
鋭い質問に高尾は答えられなかった。それが更に宮地の苛虐心を擽ったようで、首筋を執拗に舐められ吸いつかれて、紅い徴が白い肌に刻まれていく。
「高尾は色が白いからよく目立つ。これ見たら緑間はどう思うんだろうな?」
緑間にもし見られたら? 想像するだけでもゾッとする。
「宮地さん、マジやめっ……」
「高尾。お前、まだ自分の立場がわかってないみたいだな。言ったろ? これはお仕置きだって」
宮地の目が眇められ一旦、彼は高尾の上から退いた。圧迫されていた腹部が解放され軽く噎せ込んでいる間に、ズボンと下着を一気に抜き取られる。
あっと思ったときには既に遅く、足首を掴んで股を大きく広げられる。縛られた腕では宮地の顔前に晒された性器を隠すことも出来ない。そのまま全体を包み込むように飲み込まれて仰け反った。
「や、ああっ……!」
耳の中を犯され散々焦らされて熱を持っていたソコは、あっという間に高みへと昇り詰めていく。
「あっ、ぅ……くっ」
ジュブジュブと卑猥な音が響き、巧みな舌使いに射精感が一気に高まる。
だが――。
根元をギュッと押さえつけられて、途中で射精を止められてしまった。
「いたっ……ああっ、なんでっ!?」
「まだイかせねぇよ? 自分だけ気持ちよくなってどうすんだよ」