No title

「キツイな……伊月のナカ……きつくて熱い」

「……っ恥ずかしい事言うなっ ぁっ、んんっ」

正直な感想を口にしたら、力の入らない拳でぽかりと頭を殴られてしまった。
怒ったような表情もまた堪らない。

一つになれたという事実が嬉しくて、腰を掴むと貪るようにキスをしながら夢中になって打ち付けた。

「んっ、ふっ……日向、ちょ、待て……って」

「悪い、待てねぇよ!」

気遣ってやりたい気持ちはあるのだけれど、そんな余裕は伊月の顔を見てどこかに吹っ飛んで行ってしまったようだ。

「んっ、あっ、や、やだっ……く……ぅっ」

日向の性器がある一点を突いた時、伊月が悲鳴に近い声を上げた。無意識に背中を逸らして逃げようとする伊月の動きを封じる為に日向は伊月の両足を折り曲げ肩に担ぐと上体を倒してソコを集中的に攻め立てる。

「っ、日向……やめ……、ほんと、マジでソコ……ぁ……ん、んっ」

堪えきれなくなってきたのか、小さな喘ぎが吐息に混ざってきた。それを漏らすまいと手の甲を口に押し当て眉根を切なげに寄せる姿が艶かしい。

「ひ……ぅが、っ……キス……して……」

もう声を出さずにいるのは限界のようだ。官能に濡れた瞳が日向の姿を映し、腕が背中に絡みついてくる。

眩暈がするような光景に、いっそう興奮が煽られた。貪るようにキスをしながら無我夢中に腰を揺すった。

「伊月……伊月……っ!」

「あっ、ん……ふ、んんっ――――っ!」

伊月の足が炬燵に当たりガタガタと音が鳴る。もう周囲を気にしている余裕はない。

もう何も考えられなくなって、ただひたすらに伊月の身体を貪った。



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