No title
「あ、あっ……はぁっ」
ぎりぎりまで追い詰められた伊月がひどく色っぽい溜息を吐き、日向の肩を押し返そうとする。それに構わず深くのみ込んで届かない部分を手で扱いてやると口腔内に熱い飛沫がドクドクッと流れ込んできた。
「ごちそーさん」
「……馬鹿っ、そんなもの飲むなよ〜」
自分が先に達してしまったのがよほど恥ずかしかったのか、肩で荒い息をしながら腕で顔を隠してしまう。
そんな仕草に煽られて日向の下半身がずくずくと疼く。
吐精後の脱力した膝を折り、胸につくほど折り曲げる。指にたっぷりと唾液を絡ませてぐっと指を沈めた。
「んっ……んっ」
一度挿入してしまえば指を増やしていくのは難しい事じゃなかった。傷つけないように慎重に、二本、三本と埋め込んでいく。
「きついか?」
「へ、平気……なんか、変な感じ……」
ふぅふぅと口で息をしながら、伊月がはにかむように笑う。
内部を指で探りながらある一点を撫でた瞬間、伊月が悲鳴に近い声を上げた。
「あぁっ!」
立てていた膝ががくがく震えて力が入らず、つま先がカーペットの上を滑る。
「なに、そこ……やぁっ」
「ここ、気持ちいいのか?」
「わ、わかんな……ぁあ」
ぶんぶんと首を振って、泣きそうになりながらビクビクと身体を震わせる。
「やべ、マジもう我慢できねぇ」
お互い初めてだから傷つけないようにとずっと堪えてきたが、理性が持ちそうにない。
すっかり勃ち上がったモノは、ずくずくと疼いて今や痛みを感じる程。
伊月を抱きしめ、指を引き抜くと同時に体液に濡れた亀頭を蕾に押し付ける。
「あっ、うぅっ……んっ熱い……っ」
「力抜けよ……」
「ん、あっわかってる……っ」
苦しさに呻く伊月の頬を撫で汗で張り付いた前髪をそっと指で掬うとその額にキスをした。
苦笑しながら腰を引き、ゆっくりと突き立てる。そしてまた浅く腰を引いて徐々に埋め込んでいく。