No title

「ぁ……んんっ……ぁあっ!」
いきなり腰を掴まれ内部にローターを残したまま宮地の熱いモノが押し入って来た。
「ちょっ、そんな話がちがっ……っふぁああ!」
「イカせて欲しいんだろ? お望みどうり沢山イかせてやるよ」
リモコンのスイッチを入れたまま激しく出し入れを繰り返す。
ただでさえ麻痺しかけていたところに更に強い快感を与えられ、声を堪えるどころの話ではない。
「ああっ……あん! ……や、あっああっやめっ……」
突き上げられるたびに前立腺にローターが触れ狂ってしまいそうな快感に襲われる。
達したいのにイくことが出来ずはち切れんばかりに膨張したソコはジクジクと痛みすら感じるほどだ。
「宮地さ、マジもう、カンベン……ぁあっ、んんっ」
「俺以外にベタベタすんな。お前は俺だけ見てればいいんだ」
「わ、わかった、わかったから、ぁあっ! だから、コレ外して……」
頭を振って懇願すれば、ようやく怒張しきったソコに指が絡む。
「……お前は、俺のモノだからな。他の誰にも渡さねぇ」
「んく、あああっ……!」
思いっきり深く突き上げながら紐を緩められ、勢いよく飛沫が机の脚に飛び散った。
「凄げぇな。どんどん溢れてくるぞ。よっぽど我慢してたんだなお前」
「ああっ、っは……ふああっ」
もう、宮地が何を言っているのかよくわからない。目の前がスパークするほどの強い快感は長く続き視界が白く霞んでゆく。
宮地が突き上げるたびにローターが前立腺に触れ、ペニスから幾度となく白濁が放たれる。自分ではもうどうすることも出来ずに高尾は幾度と無く射精を繰り返した。

気付くと見慣れた天井と照明が目に飛び込んできた。
「大丈夫か?」
「……っ」
思考のうまく回っていない頭のまま声のする方へ顔を向けると、宮地が心配そうにこちらをジッと見つめていてどきりとした。
「大丈夫じゃねーっす。ちょー腰痛ぇし……。俺、あさっての試合出れねぇかも」
「……っ、悪い。ヤり過ぎた……」
本当に悪かったと思っているのだろう。腰から来る鈍い痛みに顔をしかめてみせると申し訳無さそうに項垂れる。
「ふはっ、冗談っすよ。宮地さんが凹んでんのってなんか気持ち悪いんで、顔上げてよ」
「てめっ、気持ち悪いってなんだよ、轢くぞ!」
ガバっと顔を上げた宮地は、どことなく拗ねたような表情をしていて思わず表情が緩んでしまう。
「宮地さんって独占欲強かったんっすね。知ってたけど……マジパネェわ」
「あたり前だ。アレでも加減してやったんだからな」
「うへーw マジっすか。怖ぇー。こりゃ浮気とか出来ねぇな」
「すんなアホ! んなことしたら埋めるからな!」
コツンとオデコを小突かれ、枕に沈む。
「わかってるって。もう、あんな思いすんのゴメンなんで」
俺は宮地さんのモンなんでしょ? 
腕を伸ばして手を重ね、そう訊ねたら「当然だ馬鹿」と、言う返事が返って来る。
「ふはっ、即答っすか」
「不満かよ」
「全然! 寧ろ、本望っすよ。そんだけ愛されてるって事っしょ?」
ニッと笑いかけ見つめると、宮地は小さく息を吐く。
「――ま、そういう事だ」
触れ合うだけのキスをして、互いにクスッと笑いあった。


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