No title

先端から白濁した液体がパタパタと床に落ち、濃い性臭が辺りに立ち込める。
膝が折れ、がくりと崩れそうになる身体をバスタブに掴まることで何とか支える。
「ははっ、あっけねー。でも、まだ満足してねぇだろ? ココが物欲しそうにヒクヒク痙攣してる」
「……え?」
射精後の虚脱感に包まれた俺の腰を押さえつけ熱いモノが尻に押し当てられる。
「わっ、ちょっ! 無理っ! 俺もう無理っすよ宮地さんっ!」
「大丈夫だろ? そんなヤワなたまかよお前」
「全然大丈夫じゃ……ぁあっん!」
ぎょっとして慌てて腰を引こうとしたけれど遅かった。
力の入らないのをいい事にガッシリと腰を押さえつけ、指なんかよりも数倍もデカイブツが内壁を押し広げる。
ピリッとした痛みと共に内臓を抉られるような感覚に襲われて、堪らず俺はバスタブにしがみついた。
「んっ……ぁっ……ぁあっ!」
「く、やっぱまだきついな……」
パンパンと肉を打ち付ける音が狭い浴室内に響き、宮地さんの熱い息遣いが直ぐ耳元で響いてくる。
痛かったのは最初だけで、段々と沸き起こる快感は、突き上げられる度に俺の全身を支配していく。
「や、はっ……ぁあっ、ふっ」
物も言わずに腰を使い出した宮地さんの動きに煽られて、突き上げられる度に甘い痺れが全身を駆け廻り、嬌声が勝手に口から零れ落ちてゆく。
「み、宮地さ……ぁあっ、どうしよ、俺……こんな……っ」
「気持ちよさそうだな」
「……っう、はっあっ、ああっ」
囁くような熱を孕んだ問いかけにガクガクと首を縦に振った。
「……ッやっぱ、こっち向けよ」
「えっ? あっああっ……」
何事かと思う間もなく、いきなり片足を持ち上げられ身体が反転する。
さっきより一層深く繋がった状態で腰を激しく打ち付けられて意識がぶっ飛びそうになる。
「あっ、や、あああっは、ぁあっ」
「高尾……っお前すげぇいい顔してる」
宮地さんの熱に浮かされたような余裕の無い声、熱を含んだ瞳。
真っ直ぐに見つめられると、余計に感じてしまう。
「ん、はっ……見ないでくださいっ!」
急に恥ずかしくなって顔を腕で隠すと、宮地さんがフッと笑った気がした。
そんな顔を見せられると、胸が苦しくなる。
「クッ、そんなに締め付けるなっ」
「宮地さん……俺、も……無理! あっあああ――っ!」
グッと腰を押し付けられ、激しく揺さぶりを掛けられて頭の中が真っ白になっていく。
二度目の絶頂を迎えた。



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