No title

「……はぁっ……んっ……は、ぁっ」
静かな部屋にベッドの軋む音が響き渡っている。
腰を高く上げた状態で後ろから激しく貫かれ、沸き上がってくる快感に堪え切れない嬌声が洩れた。
「くっ、青峰……もう少し手加減……しろよ!」
「悪りぃ。無理だわ」
睨み付けても、生理的に潤んでしまった瞳では全く効果は無く、青峰が薄く笑いながら身体を倒して圧し掛かってくる。
「はっ、んんっ、くそっ俺、明日もあんだけど!? 練習に響いたらどうしてくれんだよっ」
「大丈夫だろ。お前なら」
「てめっ、他人事だと思って……ふ、くっ」
喘ぎ喘ぎ言う火神を見て青峰は火神の胸元を弄りながらにやりと笑う。
「ま、他人事だし? つか、抱いてほしいって言ったのお前じゃねぇか」
「お、俺は抱いて欲しいなんて……お前が勝手に、んあぁっ」
「本当か?」
「……ッ」
後ろから抱え込むようにして尋ねられ言葉に詰まった。
確かに暇だったので家に来ないかと誘ったのは自分だが、セックスがしたかったわけでは無い。
「俺を誘ったらこうなる事くらいわかってた筈だろ?」
「ぁあっ、んっ、ん」
耳元で囁きながら、四つん這いになっていた身体を起こすと青峰は火神の腕ごと背後から抱きしめ、激しく突き立ててきた。
すっかり敏感になってしまった乳首を指で押されれてぞくぞくするような甘い痺れが全身を駆ける。
「や、ふ……んっ、やめっ」
「んな事言って……言ってる事とやってることが、違うぜ」
ぐりっと抉り込むようにして、腰を激しく打ち付けてくる。深々と根元まで穿たれ、息が止まりそうになった。
「あっ、ひあっ、うっせ……っ」
確かに、こうなる事を予想していなかったわけでは無い。
青峰と会うときは大抵こうなってしまうのは解っていた。
だけど、抱いて欲しかったから誘ったと思われるのは心外だ


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