No title

「は〜気持ち良かった。ね、黒子っち」
「……いちいち同意を求めないでください」
行為後、ベッドの中で腰に腕を巻きつけながら尋ねると、黒子っちがふぅっと嘆息してそう言った。
「それに、暑いし重いから離れて下さい」
「えー、いいじゃないっすか。俺、黒子っちとこうしてるのが一番落ち着くっす」
言葉はつれないけど、俺がこうしてべたべたするのを嫌がらないって事は、満更でもないのだろう。
「あーぁ、結局いつもと何も変わらない一日になってしまいました」
「そんな事無いっすよ。黒子っちからご奉仕もしてもらったし、忘れられない誕生日になったっす!」
「今日だけですからね!」
そう言ってほんのり耳まで赤く染めながらふいっと視線を逸らす黒子っち。
そんな仕草が愛しくて可愛くて、抱きしめると頬にそっと触れるだけのキスをした。
「わかってるっス。一年に一回の我儘聞いてくれてありがとう」
「……っそんな顔で言うの反則です、なんかイラッとしました」
「ええええっなんでぇっ!?」
慌てる俺を見て、黒子っちは小さく笑う。
「冗談です。……誕生日おめでとう」
俺より色素の薄い白い手が伸びてきて頬を包み込むようにすると唇に軽いキスが降ってきた。
黒子っちからキスしてくれるなんて!!!!マジ感動っす!!!
「〜〜ッ! 来年は裸エプロンでお願いしま「嫌です。調子に乗らないで下さい!」
ギュッと強く抱きしめたら思いっきり腹に拳が突き刺さった。
痛いけど、これは愛のむちだと思っておくっす。
来年が楽しみっすねぇ。


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