No title

「えっ、えっ!? 本当に、いいの?」
「……黄瀬君がして欲しいって言ったんでしょう?」
「それは、そうだけど……でもっ」
「……今日だけです」
ふいっと俺から視線を逸らしながら、黒子っちの細い指先がジッパーを下げた。
うわああっ、黒子っち耳まで真っ赤じゃん。超可愛いんっすけど!!!
前を寛げた下着の中から既にビンビンになってしまっていた俺のムスコを取り出すと一瞬躊躇った後、そっと唇を寄せてくる。
「……ッ」
足の間で上下する柔らかな髪を指に絡める。ちゅぷっ、と音が立って、熱いぬめりが快感を伴って纏わりつくのがわかった。
生暖かい口腔内に包み込まれるようにして舌が絡みつき、届かない根元の部分は温かい掌で扱かれる。時折鈴口に歯を立てられ腰がジンと痺れた。
「ぁ、く……っは、ぁ……」
髪に指を差し込んでは梳いて、時折耳の後ろをくすぐり、思わず洩れた溜息に
「気持ちいいですか?」
なんて声がかかって、円らな瞳が咥えたまま俺の顔を覗き込んできた。
「その顔やば……っ。超コーフンする」
「……馬鹿っ」
目が合うと恥ずかしいのか直ぐに逸らしてしまったけれど、その視線だけで思わずイってしまいそうになる。
「く、黒子っち……ちょ、俺も……ぅっ」
ギリギリまで追い上げられて、ぞくりと腰が震えた。頭ん中が真っ白になって無理やり黒子っちの口から自身を引き抜く。


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