No title

「ねぇ、黒子っち。実はお願いがあるんっすけど」
「なんですか?」
年に一度の誕生日。久々に会えた恋人を前にして、ずっと前からお願いしたいなーと思っていた事を思い切って言ってみる。
「たまには俺のを咥えて欲しいんっす」
「ブッ! ゲホゲホッ、な……っ!?」
耳元で囁くようにしたら黒子っちが盛大にジュースで咽せた。
コレはまぁ予想どうりの反応だ。
「ダメっすかね? さっき貰ったリストバンドも勿論嬉しかったっすけど、俺、やっぱりプレゼントは黒子っちがいいなーって」
頬に手を伸ばし、色素の若干薄い肌に触れる。
可愛いその唇で俺のを咥えてくれたらどんなに最高だろう。でもきっとそんなの無理だ。
黒子っちがそんな事してくれるはずが――。
「……別にいいですけど」
ほらね、やっぱり無理だって言うと思……!?
「ええええええっ!? い、いいんっすか!?」
「はい。でも、僕きっと下手だからあまり気持ち良くないと思いますよ?」
……信じられない。絶対に引くと思っていたのに、まさかOKしてくれるだなんて。
「大丈夫! 黒子っちが奉仕してくれたら直ぐイける自信あるっす!」
「なんですかその自信。ちょっと引きました」
「ぇえっ!? 引かないでっ」
慌てる俺を余所に、相変わらず薄い表情のまま小さく溜息を吐くと、黒子っちが俺の股の間に身体を滑り込ませてくる。
そしてそのまま俺のズボンのホックに手が伸びて――。


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