No title

「……ふっ、……あ、あっ……んんっ」
目をギュッと瞑り、手の甲で口元を押さえながら羞恥心に耐える姿を見ていると、もっと苛めてやりたい衝動に駆られた。
「なぁ、みゆゆが見てんぞ……お前の事」
「ひぁっ、んんっは……あっ」
胸の小さな粒を指で弄びながら耳たぶをねっとりと舐め上げる。耳元でわざと囁いてやると肉襞がきゅぅと締め付ける感覚がよくわかった。
「ほら、なっちゃんも、みんなが注目してる。もっと見せてやれよお前の恥ずかしい姿」
腿に手を掛け、Vの字に開いて肩に掛ける。
「や、ぁあっ! みやちさ、恥ずい……っあっ、ああっ」
慌てて隠そうとした手を一まとめにしてベッドに縫いとめ、腰をグラインドさせて奥まで突き立てた。
「や、も……だめっ、ふ、あっあ、ああっ」
自然とのけ反る身体を押さえつけいつも以上に五月蠅い嬌声を荒っぽい口づけで塞ぐ。
「……やべぇな、マジで。絶景だわ。お前がともちん達に見られて感じまくってる姿……なんかすげぇ興奮する」
率直な意見を述べたら高尾が驚いたように目を丸くして、じわじわと首から赤くなってゆく。
「そ、それ! ふっぅ、嬉しくねぇしっ!」
自分の発言に一喜一憂する高尾が可愛くて仕方がない。まさか自分がこんな風に考えるようになるなんて思ってもみなかった。
他人には絶対に見せることのない姿を自分だけが知っていると思うと言いようのない充足感に包まれる。
もっと知りたい、高尾の色んな一面を見てみたい。
「照れるなよ。お前のそういうとこ好きだぜ」
耳元で息を吹きかけながら囁いてやる。
「――っ〜〜〜っ!! も、や……あっああっ宮地さんの、馬鹿ぁあっ!!」
高尾は絶句して身体を一際大きくのけ反らせ、宮地の手の中に熱い飛沫を迸らせた。それと同時に内部が一際熱くきつく締め上げられ煽られるように宮地も最奥の部分に思いの丈を放出した。


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