No title

「おれ、そんなビッチじゃ……や、はっ」
「どうだか? もうガチガチになってんぞ」
「それは、だって宮地さんが触るからっすよ。宮地さんだから、オレは……っ」
「……っ」
びくびくと身体を震わせながら欲に濡れた瞳で見上げてくる。宮地に身体を預け熱い吐息を洩らす姿を見て宮地は大きく息をついた。
二、三度軽く深呼吸をし、自分の気持ちを落ち着かせてから、服の下から手を抜いてそっと抱きしめる。
「悪かった……。別に本気でそう思ってるわけじゃねぇよ。なんつーか、俺の知らない所でお前が誰かと一緒にいるのが嫌なんだよ。……特に緑間とか」
高尾は小さく息を吐いて、濡れた手をボトムの裾で拭いてから宮地の方へと向き直った。
「宮地さんって、案外嫉妬深いんっすね。木村さんも一緒だから大丈夫かと思って油断してました。……つーか、木村さんと3人プレイとかマジねーし。でも……そういうのなんか嬉しい」
ほんのりと頬を染めて微笑まれ胸が甘く疼いた。
「でも、宮地さんのせいでオレ、変なスイッチ入っちゃったからセキニン取ってよ」
言いながら下半身を押し付けて上目遣いで顔を覗き込んでくる姿に小さなため息が洩れた。
「……やっぱビッチじゃねぇかお前」
「ひっでー。つか、宮地さんのせいだし」
クスクス笑いながら首に腕が回る。背伸びをして唇を上に向けてくる姿が愛しくて、強く抱きしめその唇にキスを落とした。


[prev next]

[bkm] [表紙]

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -