No title
「大丈夫か?」
「ん、んっ……へ、平気っ。なんか超ハズいけど」
まさか外でこんな事をするとは思ってもなかった。
何時誰に気付かれるかわからない状況に堪らない興奮を覚えてしまったのは事実で、静かな波の音に混じって濡れた卑猥な音が響き渡る。こんな音を自分が出していると思うと恥ずかしくて仕方がない。
「あっ、は……こんなトコ、誰かに見つかったら超ヤバくね?」
「バーカ。ヤバいどころの騒ぎじゃねぇだろ。特に大坪とかに見つかったら後々面倒だぞ。アイツは変なところで潔癖だからな」
そんな事を言いながらも宮地は行為を止めるつもりは無いらしい。高尾の腰を掴んだまま後ろから激しく突きたててくる。
「あっ、ぅんんっ」
「熱いな……お前のナカ。熱くて溶けそうだ」
塀に縋りつくようにして身体を支えながら、背後から熱い屹立に貫かれる。
完璧に覚えられてしまった前立腺を重点的に攻め立てられ強烈な快感に視界が白く霞んでゆく。
「あっ! ぁあっどうしよ、宮地さ……すっげーキモチイイ……んんっ」
「ばか! 声でけぇよっ誰かに気付かれたらどうすんだ!」
ばふんと大きな手に口を塞がれ、それでも止まらない抽送に腰が痺れて力が入らずに膝が笑いだす。がくりと身体が崩れ砂地に膝をついた高尾の後を追い宮地が覆いかぶさってくる。
突き上げられるたびに鼻から抜けるような声が洩れ、言いようのない快感に全身が震えた。
「んっ、んんっあっふ……っ」
「すっげ、ドロドロじゃん。そんなに気持ちイイのか?」
放置されたままだった陰茎に熱い指が絡み、いやらしい指の動きに高尾の腰は揺れていた。ぬちゃぬちゃと粘着質な音が響き、聴覚からも興奮させられる。
前と後ろを同時に刺激されて、本当にわけがわからなくなってしまう。
「っは、あっ! だ、ダメっ! ああっも……っ」
「イけよ。我慢すんな」
「や……っ、宮地さんと一緒に……一緒じゃなきゃ嫌だ」
「……クソ……ッ」
宮地はチッと舌打ちを一つすると、ぐりっと抉り込むようにして腰を突き入れた。深々と根元まで穿たれ、目の前に星が瞬いた。
「あっ! やっ、あぁっ! みやち、さん……宮地さん……っ。ちょ、激し……ぅ、うぁっ、ああん、あ……や、宮地さ……んんっ」
もうだめだ達してしまう。そう感じた瞬間、いきなり顎を掴まれた。無理やり首を捻じ曲げられ僅かに開いた唇に柔らかいモノが押し当てられる。