No title

「……あっ、やっ……真ちゃんが戻って来たら……」

「んなもん、見せつけてやればいいだろ」

「なっ、何言って……う、ひゃ……っ」

突然の事に戸惑う高尾を無視して、唐突に耳の中に舌を捻じ込まれた。ちゅくちゅくっと言ういやらしい水音が頭の中でダイレクトに響き背筋が粟立つ。

「……っ、ん、宮地さ……っ」

「耳、弱いよなオマエ」

宮地の声が微かに熱を帯びた。自然に逃げようとする頭を押さえつけられ、思う存分濡れた舌で嬲られる。耳から腰まで駆け降りる強烈な痺れに翻弄されカクリと膝が折れた。腰に痺れが来て立っていられない。

ぺたりと膝から崩れた高尾を追って、宮地が覆いかぶさるようにして膝をついた。

「ん……、ちょっ! 宮地さんダメだって、こんなとこじゃ……」

「ダメ……ねぇ。その割に随分反応が早いみたいだな」

「あっ……ソコは!」

高尾が止めようとするより早く下着の中に手が滑り込み、先走りで濡れた性器に宮地の指が絡む。

脳裡がスパークするような強烈な快感が襲う。軽く扱かれただけで、そこからはクチクチと濡れたいやらしい音が響いてくる。

そんな卑猥な音を自分が出してしまっているかと思うと恥ずかしくて仕方がない。

「や……ぅっそれは宮地さんが触るから……っダメだって、言ってるのに……」

べとべとになったソコを緩急をつけて扱かれながら、高尾は無意識のうちに腰を揺らしていた。そんな高尾を面白そうに見つめながら、宮地は意地悪く笑い、シャツの中に手が差し込まれる。ピンと尖った胸の粒を指で弄られ、意地悪な舌が再び耳を執拗に嬲り始める。

三点を同時に攻められると、本当にわけがわからなくなってしまう。

せめてどれか一つを緩めて貰いたくて、手を外そうと試みたけれど上手く力が入らない。

「俺が触ると腰砕けになるのか? 可愛い事言うようになったな」

宮地は高尾の下着を膝まで下ろすと、尻に触れ双丘を左右に割り開いた。宮地の鼻先が尻に触れ、秘部に生暖かいモノが押し当てられた。下から上に舐めあげられて高尾の口から知らず吐息が洩れた。

「はぁっ……、っ……」

舌先が皺を開くように小刻みに蠢く。中心に舌を突き立てられ、身体の奥が甘く疼いてしまう。

「あ、ぅ……っは……っ宮地さんも、やめっ……」

ふいに、身体を弄っていた指が動きを止めた。宮地の右手が焦らすように離れようとする。手の平から指の根元までが離れ、指の先で尻の割れ目を弄る。爪の先で掻くようにされてもどかしさに腰が震えた。


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