No title

「はぁ……ぅ、んっ」

やはり身体が怠いのか、日向がゆっくりと腰を揺する。触れる身体は熱くて仕方がないのに、そこまでしてシたかったのかと思わず苦笑してしまう。

「何笑ってんだ?」

「んっ、んっ、いや……今日くらい、止めとけばいいのにって……思っ……て」

「まぁな。そりゃ1週間ぶりだし? 俺の足元に跪くお前とか見たら我慢できるわけねぇだろ!」

「……っ、変態っ」

真っ赤になってそっぽを向いてしまった伊月に苦笑しながら日向の指が性器に絡んだ。

中を貫かれるのと同じタイミングで扱かれて堪らず伊月は仰け反った。

「あん、あっ! ……ぁあっ」

急速な射精感を覚え、伊月は日向の首にきつくしがみ付いた。少しでも長く堪えたかったのに巧みな指使いに翻弄されて我慢できない。

「ひゅうが……ぁぅ……っぅああっ!」

ビクビクと腰を震わせて伊月は日向の手の中で弾けた。その拍子に身体に力が入り、伊月の中を好き勝手に動く日向を締め付けてしまう。

「伊月……っ」

ヒクヒクと内部が痙攣するような動きに煽られて、日向も限界が近づいたようだ。しがみついている伊月を強く抱き締めたまま激しく腰を突き立てる。

「くっ……はぁ……」

伊月の中に熱を放ち、日向が長いため息を吐いた。

そのままぐったりと全体重を預けてくる。

「日向、重い」

「悪い、もう少しだけ……このままでいさせてくれ」

「こ、このままって」

日向の言葉に伊月は頬を赤らめた。伊月の中にはまだ日向が居て、熱く脈打っている。

「お前のナカすげー気持ちいんだよ」

「っ、馬鹿……さっさと抜けよっ」

「あ〜、怠くて動けねぇ」

「なっ!? 嫌な冗談はよせ! 日向が冗談いうとか笑えないからな!?」

日向の下で必死に押し返そうとするが、脱力した相手は中々手ごわい。腰を捩じって引き抜きごろりと寝返りを打つ形で日向をベッドに沈めた。

「第二ラウンドは騎乗位か? 悪くねぇな」

「……いっぺん天国イって来るか?」

ニヤニヤする日向を見て、伊月の中の何かがキレる音がした。股間を思いっきり握ってやると、日向が声にならない声を上げる。

「馬鹿! もう心配してやらないからな!」

悶絶する日向を冷たく見下ろしながら、自業自得だとそっぽを向いた。


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