No title
「や……っ日向……マジでも……や、ダって……」
机にしがみ付いていないととてもじゃないが堪えることが出来ない。
だが、何を思ったのか突然絡みついていた指が体内から抜け出し、日向も炬燵の中から這い出してきてしまった。
「あっちー……。流石に俺限界」
「〜〜〜ッ!」
あと少し。本当にあとひと撫でしてくれたら……。
中途半端すぎる熱が身体の奥底で渦巻き、あまりのもどかしさに腰が疼く。
「日向の馬鹿ッ、こんな……こんな状態で……」
「ハハッ、伊月すげぇ顔……。欲しくて堪らないって顔してるぞ」
狭い炬燵の中で日向のモノを押し当てられて無意識のうちに腰が浮いてしまった。
これでは挿れてくださいと言っているようなものだ。
「あ、あまり、激しくするなよ。声、抑えるの大変なんだから……」
「随分積極的だな。そんなにシてほしいのか?」
「五月蠅いっ!」
伊月はこれでもかと言うほど真っ赤になりながら、倒れてしまわないように後ろ手に手を突いて日向の腰に自分の足を絡める。
腰を掴まれ、ひくひくと蠢くソコに熱い塊がゆっくりと押し入ってくる。
時間をかけて全てを埋めると、日向は小刻みに腰を揺らし始めた。そのたびに伊月の口から甘い嬌声が零れ落ちていく。
「……ん、……は、ぁっ、あっ」
「伊月〜、やらしー声洩れてんぞ〜」
「うるさ、……ぁっ……ふ……ぅっんっ」
頬を赤らめ、目を生理的な涙で滲ませながら手の甲で必死に口元を覆う姿に興奮を覚え日向がくっと息を詰めた。
片手で自分の身体を支えながら炬燵の中で伊月の腰を掴みリズムよく打ち付ける。
「あっあっ……ひぅっがぁっ電気」
「なんだ、どうかしたのか?」
腰を巧みに動かしながら見つめると、伊月は茹蛸のように真っ赤になった。
「明るいから……はずかし……っ」
「暗くしたら、誰かが来たとき怪しまれるだろ?」
「そ、そうだけど……ぁ、ぁあっ!」
少しずつ突き上げる速度を速めてゆくと切なげに眉を寄せビクビクッっと震える様子が手に取るように見て取れる。
頬を上気させ、甘い吐息を漏らすその姿はまさに妖艶で一気に自身の勢いが増した。