No title
「うるさ……っ」
そんなの言われなくても自分が一番よくわかっている。ジッと見つめられて恥ずかしくて仕方がないのに、身体は正直で日向の足技に体液がとめどなく溢れてくる。
「……は……ぁ……んっ」
声を洩らさないように唇を噛みしめてみても、無駄な抵抗でジワジワと競り上がってくる快感に身体がびくびくと震えた。
「その顔、なんかすげームラムラする……っ」
熱い息を吐きながらそんなことを言い、中途半端だったズボンを一気に引き抜かれた。
「これで炬燵から出れないなぁ伊月は」
ニヤニヤと笑いながらそう言ってそしておもむろに日向が炬燵の中へと潜り込んだ。
「あっ! ば……っ」
頭を突っ込んだまま伊月の股の間に身体を割り込ませ、躊躇いもなくいきり勃ったものをパックンと口に含みこむ。
「〜〜〜〜っ」
突然生暖かい感覚に包まれて、驚いたのは伊月の方。
いつもと違う感覚に体の中心の熱がどんどん上昇し甘い疼きが広がってゆく。
「すげ……熱くて蕩けそうだな」
言いながら、唾液と先走りでべとべとになった指先を秘部へと押し当てられる。
「日向……ぁ、やめっ」
ゆっくりと差し込まれる感触にぞわっと全身が総毛だった。炬燵の中からチュグッチュグッと凄い音がする。そんな音を自分が出していると思うと、本気でどうにかなってしまいそうだ。
どうしよう、どうしよう、どうしよう。
すぐ隣の部屋には妹が居て、両親だって同じ屋根の下にいる。頭では理解していても、今この状況で興奮してしまっている自分も否定できない。
慌てて布団を捲ると咥えこんだままの日向と目が合った。ばっちり目が合ってしまい余計に羞恥心が煽られる。
「んん、……ふ……ぅぅ」
指と舌で追い上げられ、上目遣いで見つめられると不覚にもどぎまぎしてしまう。体内を犯していた指先が最も敏感な部分に触れた瞬間。一気に快感がせり上がってきて伊月は白い喉をクッと詰めた。
「あっ、あ……日向、やばっ……っ」
「もう、イきそうか?」
「……っ、聞くな馬鹿っ!」
指の動きを速めながら問われ内腿が震える。急速に高まっていく射精感に背中が大きくわなないた。