No title
大晦日の夜、日向は伊月家へ泊まりに来ていた。
二人で炬燵に入りテレビを見ていると不意に下半身に違和感を感じた。
「日向、何処触ってんだ」
もそもそと股間を弄る手を掴んで睨みつける。
しかし怯んだのはほんの一瞬で、使えなくなった腕の代わりに日向の左足がユルユルと伊月の足をなぞりあげた。
「ちょ……っ」
妖しく微笑みながら逃げられないように素早く足首を掴み半ば強制的に足を開かされる。閉じようとするより早く足の付け根を踏みつけられて小さなうめき声が洩れた。
それに気をよくしたのか日向の右足が付け根を細かく撫でた。反応を見て攻めどころや力の強弱を、的確かつ絶妙に変えてくるからタチが悪い。
「……っ馬鹿やめろ! 誰かが来たらどうするんだっ!?」
「どうせ炬燵の中だし、伊月が声抑えてれば大丈夫だ」
「そういう問題じゃない!」
「シッ! 声がでかい。隣の部屋は妹がいるんだろ?」
「〜〜ッ」
「ばれたら困るよなぁ、俊クン?」
頬杖をつきながら、さも楽しそうに日向が笑った。もちろん、そうしている間も彼の足は動き続けている。絶妙な力加減で伝わってくる刺激は、くすぐったいとか気持ちいいとかではなく、とにかくもどかしい。
彼の左足が、伊月のズボンのファスナーを捉えた。躊躇なくつま先を使ってファスナーを下げていく。
凄く器用だな、と変なところで感心しているうちに つま先がズボンの中に侵入してきた。
「ちょ……マジで止めろって!」
「止めろとか言ってる割に、随分と元気そうだな伊月のコレ」
日向は笑いながら、器用に左足でモノを挟むと、そのままゆっくりと外部に露出させた。時折、裏スジとカリを引っ掻くようにするから、知らず知らず腰がひくついてしまう。
「ん……っ」
「気持ちいいか?」
びくりと体を震わせた伊月を見て、陶然とした様子で日向が問い掛けてきた。口に出すのが気恥ずかしくて黙っていると、もう片方の足で更に刺激を与えてくる。
右足の土踏まずで、すっかり臨戦態勢になったモノの亀頭を優しく撫で回す。そうかと思うとその指先で鈴口をクリクリと刺激したりと変幻自在に責めて来る。もちろん、その間も左足での絶妙な扱きは続いているわけで。
「凄いな伊月。もうヌルヌルじゃないか」