No title
「……へへっ優しくしてもらえると思うなよ? てめぇのケツにぶち込んでやる」
いやらしい声が耳に響きズボンと下着を一気に剥ぎ取られる。
無意識に閉じようとした膝を大きく手で広げられ、おむつを替えるようなポーズをとらされた。
萎えたままの性器を指で弾かれ、その指先が腿から尻の方へと這い回る。
いやらしい手つきで尻を撫でまわされて、ぞわっと鳥肌が立った。
「オイ、口開けろ。俺のを特別にしゃぶらせてやる」
「……っ」
男は自分のイチモツをズボンの中から取り出すと、高尾の口元へと差し出してきた。口元にムッと蒸れた汗の臭いが迫り、反射的に顔を背けた。絶対に嫌だ。そんなものを口にするくらいなら殴られた方がまだましだ。
「口開けって言ってんのがわかんねぇのか?」
顎の骨を左右から掴まれ、強引に口をこじ開けられる。
「歯は立てんなよ。噛んだりしたらぶっ殺す!」
嫌がる高尾の顔を押さえつけて奉仕を強要してくるのを必死で抗い全身で抵抗しようとする。
「暴れんなって言ってんだろうが! つか、お前が一軍から降りるって言えば止めてやってもいいんだぜ?」
「くっ……」
正直言って怖い。だけど、こんな奴に屈するのだけは絶対に嫌だ。
「誰が……っ、誰がそんな事言うかよ!」
「てめっ!」
カッとなった男に顔を数発殴られ、唇の端が切れた。口の中にさらに鉄の味が広がってゆく。
「頑固だな、お前。すげー汚したくなってきた」
男の目が眇められ、チッと舌打ちを一つすると今度は高尾の顔を跨ぐようにして押さえつけてきた。胸の上にどっかりと座られて呼吸が苦しい。
頭上で拘束している腕を強引に掴み不自由な高尾の両手にガチガチに固くなった自分のペニスを握らせた。
掌に吸い付く感触に吐き気がした。痺れて力の入らない手を握りこまれて雄を扱かせられる。
上下するたびに滲んだ粘液が濡れた音を立てて自分の指に纏わりつくのがわかった。
ぬるつく感触が気持ち悪くて顔を背けようとしたけれど、男がそれを許さない。
はぁはぁと男の呼吸が一層荒くなった。髪を掴んで正面を向かされ鼻先に突き付けられると濃い性臭がぷんと鼻についた。手の中の性器がさらに大きさを増し、限界が近いことを物語っている。
「てめぇの顔にぶっかけてやる。精液にまみれてケツ犯されながらヨガってんの想像するとたまんねぇな……っ」
嫌だ! 冗談じゃないっ! そんなものかけられて堪るかと、何とか逃げ出そうと試みるが上に乗られているためにそれは適わない。
屈辱的な光景を前にギュッと目を閉じた。