No title

「……はっ……ぁ、あっ……んんっ」

真っ白なシーツを握り締め、高尾は与えられる快感にびくびくと身を震わせていた。

自分の上に覆いかぶさっている緑間が、胸の尖りを口に含んでいる。敏感になったソコをちゅっちゅっと吸われ、舌の先端で転がされるたびに鼻から抜けるような声が洩れる。

「真ちゃ……っ、も、ソコはいいって」

さっきから、どれだけ懇願しても緑間が止める気配がない。空いている手で片方の乳首をこねくり回し、もう片方は甘く噛んだり舐めたりを繰り返す。

かれこれ一〇分程繰り返されているその行為に、流石の高尾も音を上げたようだ。

腰をもじもじと揺らしながら、なんとか胸元から緑間を引き離そうと試みる。

だが、与えられる快感が強すぎて指先に力が入らず、くったりと途中で力尽きてシーツの上に落ちてしまう。

じわじわと競り上がってくる快感に耐え切れずそっと自分の手を下半身に伸ばすと、それに気付いた緑間に腕を掴まれ頭の上に縫い止められてしまった。

「ちょっ、なにすっ……」

「オレが居るのだから自分で触るのは禁止なのだよ」

「禁止って、そんな……っ」

首筋に舌を這わせながら告げられて、高尾は泣きたい気分になった。

下半身は既に痛いくらいに勃起して先走りの液がポタポタと腹を汚してしまっている。

「真ちゃ……マジ勘弁。お願いだからさわ……って」

恥を忍んで懇願すれば、緑間の喉がごくりと鳴った。

「……何処を?」

耳に息を吹きかけながら囁かれ、息が詰まる。いつもはそんな意地悪しないのにどうして今日に限ってそんな事を言うんだ。

文句を言ってやりたかったが、そんな事より今はとにかくこの持て余している熱を何とかして欲しい。


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