No title
オマケ☆
しっとりと甘いキスを交わしたあと、俺はもう一つ気になっていた事を思い切って訊ねて見ることにした。
「……なぁ。真ちゃん、一つ聞いてもいいか?」
「なんだ?」
「まさかとは思うけど、俺たちの関係バラしちゃった?」
「何を言っている。彼女は最初から知っていたのだよ」
「……え? ぇえええっ!!? マジ?」
なんで、一体いつ知ったんだ!?
「恐らく……聞かれていたんだろうな」
思い当たるモノは一つしかない。真ちゃんが家に来た時だ――。
「!!!!」
ふぅっと小さく息を吐いて、真ちゃんは再び窓の外に視線を移す。
「ちょ、なんでそんなに落ち着いてんだ! もっと慌てろ!」
「フン、別に今更なのだよ」
そう言って真ちゃんは肩を竦める。
確かに、今更だけどっ!
俺はこれからどんな顔して妹に会えばいいんだっ!
清純で可愛くて、仕方がない俺の妹のイメージが音を立てて崩れていく瞬間だった。