No title
「ぅあっ……真ちゃんソコは……ダメだって……っ」
「フッ、ダメだと言っているわりには随分気持ちよさそうだな……腰が揺れているのだよ」
いやらしいな。と、舌で愛撫を続けながら言われ身体が余計に熱くなる。
恥ずかしいけれど、舌が巧みに動くたびに身体がどうしようもなく悶えてしまう。
胸元から下半身へと降ろされた手が、まだ履いたままのズボンに触れた。
真ちゃんの手が器用にベルトを外し、ズボンの中へと手が侵入してくる。
「凄いな。もうガチガチなのだよ」
下着の上からを僅かにずらし、真ちゃんが躊躇いもなくソレを口に含む。
とっくに硬くなっていたソコは軽く扱かれただけでヒクヒクと震え急速に高みへと上り詰ていく。
「真ちゃ……っ。うっ……だ、駄目だってっ。……っ、そんなにされたら、俺、おれ……我慢……できな……」
「気持ちいいのなら素直に出せばいいのだよ」
シレっと言い切ってさらに深く咥え込む。同時に、真ちゃんの長い指が根元の膨らみをやわやわと揉んだ。強すぎる刺激に身体がガクガクと震えた。真ちゃんの肩を掴んでいる指先に力が籠る。
「だ、駄目だって言ってるのに……あっ! ああ……んっ」
もうダメだ、と思ったその瞬間――。
「ただいま〜」
「――っ」
妹の呑気な声が玄関から響いてきて、俺達はぎくりと身体を強ばらせた。
「誰なのだよ?」
「い、妹だよ! つか真ちゃんどけよ! 早くっ」
可愛い妹にこんな場面を見られては大変だ!
焦る俺たちを他所に、何も知らない妹の軽快な足音がトントンとゆっくり近づいて来る。
そして、なんの躊躇いもなく俺の部屋のドアを開けた。
「お兄ちゃん、玄関に知らない人の靴があったみたいだけど誰かきてるの?」
「よ、よぉ。早かったな……つか、べ、勉強してんだよ! コイツ頭いいから」
かろうじて服を整え、無理無理笑顔を作って答えた。
中途半端に邪魔されて真ちゃんは仏頂面を隠そうともせずに不機嫌オーラを醸し出している。
「へぇ、お兄ちゃんが勉強なんて珍しいね〜」
「俺達、もうすぐテストなんだよ! だからな、このお菓子全部持ってっていいから邪魔すんなって。な、ほらっ」
チラチラと真ちゃんの方を見て、中々部屋から出ていこうとしない妹にお菓子を持たせて強引に部屋の外へと追い出した。
まだ何か言いたそうだったけど、話はまぁ後で聞けばいいだろう。