No title

「あっ、やだ……」
「嫌なのか? 俺にはそうは見えんが」
囁きながら、太腿から手を這わせ既に下着の中で窮屈そうに頭を擡げ始めていた高尾自身に触れる。
「口では嫌だと言っている割に、ココは期待しているじゃないか」
木に押さえつけたまま身体の位置をずらし、すっかり熱くなったそれを躊躇いもなく口に含む。
「だ、だめだって……っんん、」
途端、高尾の体が大きく跳ねた。びくびくと身体を震わせ腰を引いて逃れようとするのを押さえつけ構わず頭を上下させると、透明な体液が止まる事を知らず後から後から溢れてきて口の中に高尾の体液が広がってゆく。
茎の根元を手で持って支え唇を窄めて深く呑み込む。届かない部分は手で扱いてやると、口の中で高尾自身がさらに一回り大きくなった。
「ん、やっぁ……真ちゃ……っ」
頭上で切羽詰まったような声がする。高尾の手が緑間の髪に触れた。優しく梳いているかと思えばたまに強く握る。その手の動きだけで、高尾がどう感じているのかがよくわかる。
「イきたいのなら、イってもいいんだぞ?」
「は……っ、――あ……っ」
鈴口に歯を立てて射精を促してやると、高尾がクッと小さく息を詰めた。指が白くなるほど強く肩口を掴まれびくりと大きく腰が震えた。
口腔内に吐き出された精液を飲み干して見上げれば、目尻に生理的涙を滲ませた高尾が恥ずかしそうに視線を逸らす。
「マジ信じられねぇ。んなもん飲むなよぉ……真ちゃんの馬鹿っ、ムッツリスケベ〜っ」
「なんとでも言え。俺の気持ちが知りたかったのだろう?」
「そーだけど! でも、だからって……ぅあっ」
真っ赤な顔で抗議してくる高尾の頬に軽くキスをして足を抱え込むと尻を撫でると高尾がぎょっとして腰を引いた。
「ちょっ、何考えてんだよっ! 流石にこんなとこじゃ無理だからな!」
「大丈夫だ。こういう事もあろうかとローションを用意している。ぬかりはない」
「なんでんなもん持ち歩いてんだ!」
「五月蠅い黙れ騒ぐな。 俺は運命に従っているだけだ」
「意味わかんねぇし! それ、運命じゃなくて自分の性欲にだろ!」
「そうとも言うな」
「そうしか言わねぇよっ! あっ、やっ」
文句を言う身体を木に押さえつけ懐から取り出したローションをたっぷり付けた指先で後孔に触れる。
「ん……ふ……っ」
指を数本挿入し解すように内部を撫でるとその度に高尾の体がびくびくと小さく跳ねる。
「痛いか?」
「い、痛くはねぇ……けど、恥ずかしい」
片足を持ち上げた不安定な体勢のまましがみついてくる姿が愛おしくて仕方がない。
「大丈夫だ。直ぐにそんな事は気にならなくなるのだよ」
「つか、止めるって選択肢はねぇのかよ」
文句を言う身体を反転させ腰を突き出すような体勢にしてから、すっかり猛った自身にもローションを塗り付け尻の窄まりに押し当てた。
「……ッ」
ローションをたっぷりと付けたお陰かさほど抵抗もなく緑間を呑み込んでいく。
「はぁ……、んっ、んっ」
声を洩らすまいと、木にしがみついて必死に唇を噛みしめて耐える姿が堪らない。
浴衣の隙間から手を差し込み胸の尖りをきゅっと摘まんでやると高尾の体が小さく震える。
突き上げるたびに結合部からぐちゅぐちゅと凄い音がする。
「あぁっ、……んぁっ、あっ、真ちゃんダメっソコっ」
「いや? こっちはそう言っていないみたいだぞ?」
さっき達したばかりのモノを握りこんで軽く扱いてやればソレは手の中で簡単に大きくなった。


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