No title
どうやら火に油を注いでしまったようだと気付いた時には既に遅く、両手首を押さえつけられ、器用に引き抜いた俺のベルトで腕を拘束される。
「ちょっ、なにやってんだっ!」
もがく俺の声が二人きりになった教室に虚しく響く。
「いちいち騒ぐな。お前が誰の物なのか理解していないようだから教えてやるのだよ」
低く押し殺したような声で囁きながら、腰から股間にかけて手が滑り込んでくる。
シャツの前を肌蹴られ、ズボンと下着をまとめて引きずりおろされた。露わになった下半身を隠すように激しく身悶える。
「なっ、ちょ、冗談止めろって。何言ってんだよ、真ちゃん」
「五月蠅いのだよ。少し黙っていろ」
言いながら、小さく舌打ちを一つすると、ポケットから取り出したハンカチで口を塞いできた。
「うっ!……ぅうっ!」
必死に舌でハンカチを押しやりながらなんとか逃れようと身をひねる。今日の真ちゃんは何だか怖い。
爪で机の天板を掻き、もがくけれど真ちゃんの力の方が強くて動く事すら出来ない。
真ちゃんの手が前に伸びてきて、オレのモノをそろりと撫でた。器用に強弱をつけて擦られて全身にゾクゾクするほどの快感が沸き起こってくる。
「ん、ふ……」
「お前は……オレのモノなのだよ。オレの下で啼いていればそれでいい」
ひやりと冷たい手が尻を撫で、後ろの窄まりに触れる。無茶苦茶理不尽な事を言いながら準備も出来ていない隙間に指をグッと押し込まれ息が詰まった。
「うぅっ、くぅっ!」
どうしよう、俺……こんな無理やりされて嫌な筈なのに、真ちゃんが嫉妬してくれてんのを嬉しいとか思っちゃってる。
「いやらしいな。無理やりされるのが好きなのかお前は。ちょっと触っただけでオレの指に絡みついてくるのだよ」
「ち……が……ぅうっ」
首を振って、否定する。こんなの好きなわけねぇだろ……。
「……ふ、……あっ、っ……くっ」
「フン、お前の身体はそう言っていないのだよ。ココに早く挿れて欲しくて堪らないんだろう?」
嘲笑が響いたかと思うと、真ちゃんはズボンの中から彼自身を取り出す。腰を高く突きだすように持ち上げられ、指を引き抜くと同時にソレを後ろの窄まりにあてがい一気に根元まで奥へ突き上げてくる。
「あっ!! ぁあっ……んんっ!!」
軽く前後に突き上げられるたびに、堪らず声が洩れる。
後ろを貫くのと同じ動きで前を扱かれ、無意識のうちに腰が震えた。
「凄い締め付けなのだよ。いつもより感じているんじゃないのか?」
真ちゃんが馬鹿にしたように笑う。首を振って否定してみても身体は正直だ。真ちゃんが俺のモノを擦ると、くぐもった喘ぎと一緒に腰が大きく跳ねてしまう。