No title

「――っ、眼鏡……」

「はぁ、はぁ、え?」

吐精後の脱力感に浸っていると、何を思ったか緑間が眼鏡を外し、サイドボードへ置いた。

「真、ちゃん、どうした?」

「邪魔なのだよ。お前の顔がよく見えなくなるのは惜しいが鬱陶しくて仕方がない」

「……っ」

額に張り付いた前髪を掻き上げそのまま再び覆いかぶさってくる。

「――えっ、ちょ、真ちゃん?」

「なんだ?」

「なんだ、じゃねぇよ! 何しようとしてんだよ!?」

脱力した身体をひっくり返されて、腰を高く持ち上げられる。

「なにって、ナニだろう」

「や、ちょぉ待てっ! 何時も一回しかしないだろ!? つか、今日は……も、無理……っ、あぁっ……ん、あっ!」

信じられない事に、緑間のソレはまだ硬さを失っていなかった。さっきとは違う角度で中を抉られ身体が震える。

「たまには、こういう日もあるのだよ」

「〜〜〜っ!!!!」


この日初めて、高尾は媚薬の恐ろしさを身をもって体験したのだった。


[prev next]

[bkm] [表紙]

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -