No title
熱く猛ったモノに大きく突き上げられ、ガクガクと身体が震えた。内壁を押し広げられる感覚に、激しく身悶えてしまう。
「真ちゃん……ああっ、真ちゃ……っ」
「……ッ」
身体の内部からもっとも敏感な場所を突き上げられ、体中に甘い痺れが走って、自分ではどうしようもない衝動が身体の中を駆け巡る。
仰け反る背を体で抑え込まれ、両足を折り曲げ肩に担ぐと緑間は状態を倒してきた。
腰が蠢き、力強い抽送が高尾の身体を激しく揺らす。
「ぅあ……はっ、あ……んんっ」
軋むベッドの音に混じって部屋に響き渡る自分の声が恥ずかしくて手の甲で顔と口を覆った。
けれどそれは直ぐに外されベッドの上に縫い付けられる。
「あ、あんっ、や、やだ……恥ずかし……っぅあっ」
飢えたような眼差しに見つめられ身体の奥がぞくりと震えた。
何処か冷めている印象だった緑間の顔に、赤味が増している。うっすら汗ばんだ肌も、時折快楽に揺れて切なげに寄せられる眉も、初めて見る。
「声を抑えるな、感じているその顔も……全部オレに見せろ……」
「っ……あっ」
「全部、オレの物なのだよ」
熱っぽい囁きに、胸の奥から熱いものが競り上がってきた。
「好き……」
溢れそうな思いを口にしたら、緑間が口付で返してくれる。
けして言葉にはしてくれないけれど、触れ合う唇は熱く激しく、言葉よりも強く彼の気持ちを代弁してくれる。
「真ちゃ……んんっ好き、すき……っああっ」
煽られるように、緑間がいきなり内部を抉った。体内の敏感な部分を擦られて高尾は大きく身悶える。それと同時に性器を握り込まれ強烈な快感に目の前で星が数個瞬いた。
溢れる透明な粘液がとめどなく溢れ、ぐちゅぐちゅと凄い音がする。
「や、あっ、ふ……っ、あ、ぁあん……っ！」
貪るように激しく打ち付けられ、全身が溶けそうになるほどの強い快感に襲われ視界が霞む。
ぼやけた視界の向こうで、熱に耐えきれないとでも言うように、緑間が大きく首を振った。
胸の上に汗が滴り落ちてきて、ぞくりと全身が震えた。
「は、……ぁっ……！」
「っ……くっ」
仰け反った首筋を強く吸われ、そこから快感が全身を駆けた。刻み込むように何度も吸い付かれ赤い徴が刻まれてゆく。
繋がった部分から快感が広がって頭の芯までドロドロに溶かされてしまいそうだ。
「あっ、い、くっ……真ちゃん、ああっ、イく……！」
「……くっ、一緒にイってやるのだよ」
「あ、あ、あ……っぅあぁああっ……――っ！」
最後の追い上げをした緑間の左手を掴んで白濁を放つ。その一瞬後に、緑間がくっと息を詰めるのがわかった。