No title
「絶対にダメに決まっているのだよぉおお!」
自分の声に驚いて目が覚めた。
気がついたら、ソコは自分のベッドの上。
横を見れば、すぐ隣に高尾がすやすやと眠っている。
なんだ、夢だったのか……。
ホッとして額に滲んだ汗を拭うと、もう一度高尾を見た。
確認するために胸を触ってみると、オレとおんなじ平らな胸。
二つの柔らかな膨らみは消えて無くなっている。
下半身に手を伸ばすと当然の事だがちゃんとついている。
よかった。コイツがが宮地さんの元へ嫁に行かなくて。
「おい、朝っぱらから何処触ってんだよ」
「あぁ起きたのか。……高尾、オレ以外の人間とと結婚することは許さないからな」
「はぁ?」
「バスケのチーム作るなら、オレが、頑張るのだよ!!」
「い、いや! いやいやいやっ! 俺達男だから……つか、何の話だよ、バスケのチームって!」
「お前は何も心配する必要はないのだよ。 人事を尽くして子作りを頑張ればそれでいい」
「は、はぁぁぁっ!? 意味わかんねーし、頑張りたくねぇよっ!! って、押し倒すな!落ち着け緑間っ! 人の話を聞けぇえええ!!」
オレの目覚ましがなるまで後三十分。
静かな朝に、高尾の絶叫が響き渡った。