それでも、好きなんて…

腕を引かれた。俺の抵抗も虚しく、リボーンはベッドに俺を突き飛ばした。
スプリングをきかせて俺は転がって、顔をあげた時にはリボーンの顔はすごく怖くて、俺は一瞬にして竦みあがった。

「謝るからっ」
「謝って許される問題じゃねぇよ」

ベッドの下に手を伸ばすのを見ればますます怖くなる。
そこには滅多に使わない玩具類が入っているのだ。
俺とリボーンは恋人でけれど、俺がちょっとしたことで言いがかりをつけて、一日ベッドから出してもらえないなんて良くあったことだ。
それをわかっていながら、俺は今日女性の友達と遊びに出てしまったのだ。
どうせ見つからないと思っていた。
それが浅はかだった。
街で偶然会ったリボーンは俺をみるなり形相を変えた。
戸惑う女性も顧みることなく俺の腕をひいてマンションまで来たのだ。
そして、俺の言葉など聞くことなく玩具箱から取り出された手錠と猿ぐつわをかまされた。

「んんーっ」
「大人しくしてろ、血ぃ見たくなきゃな」

にやりと笑って俺の服を真ん中からハサミで切っていく。
これで帰ることができなくなった。
腕はベッドに繋がれて、喋ることはできない。
こうなってしまえば、リボーンの気が済むまでこの状態だ。
泣きたいってもんじゃない…希望もなにもない。
リボーンの好きに弄ばれる時間の始まりだ。




「んんんっ…ふぅっ…ふっ」
「おら、もっと腰振れよ」
「んんっ…うぅううっ」

まず最初にされたのはズボンを脱がされて尻の割れ目にローションを大量に流されたこと。
こうなるとなにがくるかと大体予想ができる。
俺のに入るか入らないかぎりぎりの大きさのものだ。
身構えていたが、慣らさず入ってくるバイブは痛みしか与えてこない。
それなのに、根元までしっかりといれてスイッチを入れられると俺の中は途端感じ始める。
リボーンに調教された身体、リボーンにされることなら何でも快楽に切り替えてしまう。
哀しきかな、これが教え込まれるということだ。
尻を叩かれて玩具を締めつける。
余計中にあるものを感じて声を上げるが、くぐもった声しか出ることはなく唾液がシーツを濡らしていく。
獣の様な恰好で腰を振って、リボーンを煽る。
何が何でもいれてもらわなければ始まらないし、終わりもしない。
痛くても、なんでも…この時間は我慢しなきゃいけないんだ。

「なんだ、ひくひくさせて…そんなにいいのか?だったら、回してやろうか?」
「んっんんっ…ふうぅーーっ」

首を振るのにリボーンはバイブを持つと勢いよく中をかき回し男根を模したものが腸内をかき回してくる。
そして、ある一点を刺激してきて俺は背筋を反らせた。
びくびくと痙攣して白濁を放つ。

「もうイったのか?早すぎるだろこの淫乱」
「んっ…んんっ…」

まだ動かす気のリボーンの手に怯えてふるふると首を振る。
これ以上何かされたらどうにかなりそうだ。

「だったら、どうすればいいか…わかるよなぁ?」

尻を撫でられて、俺はその問いかけに頷いた。
早く猿ぐつわを外して欲しくてリボーンを見あげればようやく口が解放された。

「はっ…あぁっ…りぼっ…」
「ほら、早くしろよ」

促されるまま俺はリボーンの下半身へと視線を移した。
腕が拘束されたままだから口でチャックを下ろす。
もう勃起して硬くしているのを出してくれと請うように横咥えにして上目づかいで見つめる。
するとズボンを下ろして下着からでてきた男根に息を乱した。
中は相変わらずバイブが唸っているが、そんなのも気にならない位俺はそれに釘づけになった。
喉が渇いたようになって、俺はさっそくと先端を咥えた。
ちゅくっと吸って全体を舌でなめる。
口に入れたり、全体を舐めて甘噛みしたりを繰り返して硬かったものをさらに高ぶらせていく。

「口か、顔か」
「どっちでもい」
「選べ」
「……かお…」
「なら、口だ」
「んんんっ…ふぅっ」

一気に俺の口にリボーンの自身が入ってきて乱暴にかき回してくる。
舌に擦りつけたかと思えば喉奥を突かれる。
苦しくても嘔吐きそうになってもそれをしたらもっと酷い仕打ちが待っているとわかってるから何とか喉をしめる。
そうして自身を刺激して、早く出してもらいたい。

「ぐっ…うぇ……はぁっんんっ…ふぅっ」
「っ…はっ、綱吉飲み込めよ」

息の乱れた声、俺は夢中で頷いた。
飲み込むのだけは得意だ、何度もされたおかげで飲み下すの位容易い。
腰を振って、喉を突いて俺の髪に指を差し入れて梳いた後動きを止めて喉へと放たれた白濁。
ごくりと飲みほして、口から自身をだすとそれを綺麗に尿道まで舐め、全部を綺麗にすると顔をあげた。

「飲めたか?」
「んっ…飲んだよ」

あーっと口を開けてリボーンに見せる。
すると、褒めるように頭を撫でられて許してくれたのかなとリボーンを見つめるが、バイブが一向に抜ける気配がないのを見るとただこのことを褒めてくれただけかと少しがっかりする。

「ああ、そうだった…最近媚薬を手に入れたんだった」
「はっ!?」
「まぁ、分量は表記されてる量にしてやるから、ちょっと試すか」
「やだっ、それはっ…」

突然のリボーンの言葉に俺は一気に青ざめた。
そんなことをされたら、俺はどうにかなってしまいそうだ。
嫌だと首を振るのにリボーンはだったらと寝室を出ていってしまった。
しばらくすると、帰ってきて、リボーンの手に握られていたものはコップ一杯のワインと媚薬だ。
ワインってところが一番ヤバい。
薬というものはアルコールと摂取すると体内吸収率が早くなる。
ということはだ、時間のかかる薬でもすぐに効いてくるというわけだ。
質の悪いものだとより効果を高めてくる。
通常摂取量だと言っても組み合わせが鬼畜だっ。

「ワインとか…やめてってば」
「お前に俺の命令権なんて与えた覚えはねぇぞ?」
「ひっ…あ、あの…りぼーん…おねが、ゆるして」

ワインを一口口に含む様子を眺めた。
そのまま近づいてくるリボーンに首を振る。
リボーンのキスは嬉しいのにこういうときは嫌いだ。
顎をとられて薬を口に押し込んでくる。
そして、口づけられた。
流れ込んでくるほろ苦くも甘味があるそれと一緒に喉へと流れていった。

「はっ…はぁっ…もう、無理だよ」
「無理といったら離すなんて一言も言ってねぇ」

泣きそうになって視界が歪む。
こんなの、恋人の所業じゃない、それなのに女性と一緒にいたことでリボーンが傷ついているのを知ってしまったから強くは言えない。
所詮俺はどうしたってリボーンが好きで、嫌いになれないんだ。
どんなにきついことをされても、どんなに理不尽でも…触れられたら身体が疼くし、快楽を与えられたら喜ぶ。
刷り込みとは…恐ろしい。

「んゅ…はぁっ、あぁっ…やっ、あつい…」
「効いてきたか?」

震え続けるこそからじんじんと疼き始める。
いくらなんでも早すぎると思うが、さっき散々イかされて身体が温まっていることを考えるとあながち嘘じゃないかもしれない。
現に腰が勝手に揺れ出す。
こんなのじゃ足りないと、震えるだけじゃ何も気持ち良くなれない。
俺は縋るようにリボーンを見つめた。

「はやくぅっ…ほしい、なかに…ほしい」
「何が欲しいんだ?」
「りぼーん」
「俺の、なにが欲しいんだ?」

追求されてくる言葉。
判断力もなくリボーンに促されるようにぽろぽろと言葉が溢れる。
なんでもいい、リボーンのその熱いので中を擦ってほしい。

「リボーンのそれ……ほしい」
「それってなんだ」

言われて赤ん坊が言う性器の名称を口にした。
ほしい、ほしいとうわ言のように言って腰を振る。
リボーンの視線が俺に向いているのを確認して顔を自身に擦りつけた。

「ちょうだい?」
「この淫乱」

リボーンの言葉も理解できず腰を引き寄せられて、バイブを抜かれると秘部に自身が宛がわれて自然と熱い吐息が漏れる。
息を吐いて、自身を受けれていくが全体が埋まったところで空イキした。
びくびくと身体が痙攣して頭が痛くなる。
ちかちかと瞼の裏は光って、自分がどこにいるかわからない。
そんな俺を知ってかいきなりリボーンは動き出した。

「はぁあぁぁぁっ!?あーっ、やぁあっ」
「やっぱこれぐらいが、ちょうどいいな…はっ、おら…もっと締めろ」
「ひぁぁっ、ふくぅっ…ふあぁぁあっ」

飛びそうな意識を必死に保って中を締めつけた。
突き上げられるたびに勝手に身体が揺らめき、自身からは水みたいな白濁が零れ、俺はシーツに唾液を垂らした。
もう、無理だと思った時には…意識が飛んでいた。




ちゃぷん、と水の音がする。
温かいものにつつまれて、なんだが心地が良い。
指先を動かせば人肌に当たって、目を開けたら…リボーンがいた。

「ぁ……」
「目が覚めたか?」
「……」
「ちょっと今日はやり過ぎたか…まぁ、あそこは切れてなかったからよかったけどな」

優しい顔のそれは俺が良く知っているもの。
温かかったのは俺がリボーンに抱かれて湯船に入っているから。
俺は手を伸ばして頬に触れる。

「もう、怒ってない…?」
「ああ、血が上った…痛くなかったか?」
「うん、だいじょうぶ」

手首を擦られて少し赤くなったそこに苦笑した。
そして、俺の意思とは関係なく溢れる涙。
必死で、手で拭っているけれど止まる様子がない。

「ご、ごめん」
「やりすぎたな…綱吉、好きだ…痛くしてごめんな?」
「だいじょうぶだよ、俺も好き…おれだけ愛してね…?」

俺だけみてとリボーンに笑みを浮かべる。
見てくれればいい、どんなに辛い仕打ちでも受けるからと、俺はリボーンを抱きしめた。

どんなに辛くされても…それでも、すき





END
深海さまへ
鬼畜な先生が、理不尽にツナを監禁調教する、でした。
鬼畜に…とがんばってみましたがどうでしょうか。
うまくできてなかったらすみません、ちょっと一方的なものには不慣れなものでして…これから精進させてもらいます。
気に入らなかったら書き直し承ります←
改めてリクエスト有難うございましたっ。




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