それはただの興奮剤です
今日の仕事を終えて、二人シャワーを浴びた。
いつものようにベッドに入って、俺はツナを抱きしめる。
男の割に筋肉がなかなかつかないと嘆いているが、それは体質もあるのかもしれないと最近になってわかってきた。
柔らかにしなるそれは俺とは違って、華奢なまま変わらない。
それに、毎夜のようにこうして抱いて柔軟運動のように身体を動かしているのだから当然かと笑ったら、ツナの指が俺の髪に絡んでなんだよと拗ねた声を出す。
「俺まだ何もしてないのに、どこに笑う要素があるんだ?」
「いいだろ、お前の身体堪能してんだ。笑っても普通だろ」
クスクスと笑いながらツナの身体を撫で、バスローブをぬがしていく。
どうせ脱ぐというのに律儀に着るのはどうかと思うのだが、脱ぐ楽しみもあるので敢てそれは言わない。
言ったら言ったで変態と言われるのが落ちだからだ。
今日は後ろからでも堪能させてもらおうと、ちゅっとキスをするなりツナの身体を反転させた。
が、その背についた小さな切り傷の様なものに気づいた。
「なんだ、これは?」
「ん?なに?」
ツナは気付いてなかったらしく俺はその小さな傷を指でなぞった。
すると、あーと何か考えているような呆れた声が聞こえてくる。
「なんだ?思い当たる節でもあるのか。背中に傷つけやがって」
「ナッツだよ、ウリと遊んだときに俺の背中に爪立てたんだ」
俺の背中に上ってそのときについたんだろうと考えたらしい。
まぁ、良く見れば点々とついたかさぶたが等間隔に並んでいる。
俺はじっとそれを見ていたが、納得できずそれに噛みついた。
「いったっ、なに…なにしてんの!?」
「傷なんか簡単につけてんじゃねぇよ」
しかも背中なんて、油断の表れだ。
ツナが混乱しているうちに全部の傷に噛みついて、そうして痛みだけだとぶつぶつ言ってくるので、秘部へと指を伸ばした。
指先で触れると足が反応する。
「そんな、こと…言ったって、それは不可抗力…だろ」
「不可抗力も回避しろ」
「お前じゃないんだから、できるか…あぁぁっ」
むっとして言い返してくるツナの中へと一気に指を突きいれた。
そのまま、中を乱暴にかき回して、一本の指で抜き差しするとツナはシーツを握り足も曲げた。
足を曲げると尻がつきだされるような格好になり、ますます入れやすくなるのを知っているのか、どうなのか。
俺は痕をつけた背中にちゅっとキスを落としながら指を増やした。
抜き差しをしているとだんだん慣れて動きやすくなる。
けれども、男の身体は濡れるようにできていないからサイドボードの引き出しからローションをとりだし尻へと垂らした。
「ひっ…冷たいっ」
「うっせぇ、すぐぬるくなるだろ」
抗議するツナに言い返すとぬめりを中へと塗りこめ三本に増やす。
すると、ツナははふはふと苦しそうに呼吸をしてどうしたんだと顔を見れば枕に顔を埋めていた。
仕方なく俺はツナの身体を起こしてやり片方の手を突起へともって行き遊ぶ。
「あっ…あふっ…ふあぁ、やんっ」
「枕に押し付けるとか窒息したいのか?」
「ちがっ、こえ…抑えてたんだ」
「抑える必要もないだろうが」
「ひあぁう…やっやっ…きこえる」
俺は秘部へといれている指を激しくして、突起をきゅっと摘まんだらツナは身悶えて、ふるふると首をふった。
感じて腰が揺れている、それも嫌なのか早く入れろと訴え始めた。
「りぼーん、はやくちょうだいっ…りぼーん、りぼ…ああっ」
「誰がやるか。もっと感じて…中がゆるくなったらやる」
「もう、も…いいっ…ほしいっ」
ツナだけが乱されているのが嫌なのはわかった。
だが、こうして俺以外の痕をつけるツナに嫉妬心が湧いたのだ。
簡単に傷なんかつけやがって。
なんにもかんにも油断しすぎだと何度教えてきただろうか。
面倒だと思いつつも、こうして苛めると嫌がる割に感じている。
「ツナ、ほら…もっと言え」
「なっ…ばかぁ…ああっ、いじ…わる…りぼ、なか…ほしいっ」
意識して俺の指を締めつけ、甘い声で強請る。
こちらも煽られれば指を引き抜いた。すると俺の方へと身体を預けてきて、自分の身体を支えられなくなっているらしい。
そのまま抱きしめて、腰を掴むと位置を調整し、自身を挿入した。
「あっあぁあぁっ…ふかぁ、い…ふぁっ」
「これがすきだろ?」
きけばこくこくと頷いて、俺が揺らす前に腰が揺れている。
理性も飛びかけているなと笑みを浮かべて耳たぶを甘噛みした。
「ひぁっ、やめ…あぁっ…もっとぉ…」
「ここまで惚れさせたんだ…たっぷりと、嫉妬させてもらわないとなぁ?」
「なっ…!?」
わけがわからないという顔をするツナの中を乱暴に突き上げた。
だが、そこは感じるだけで逃げようとする腰を掴み蹂躙すれば壊れたように泣きだす。
「もっもっ…げんかい、だめぇ…あっあぁあっ」
吐きだして、それでも止められなかった。
ツナが感じてイって、俺は耐えて好き勝手に味わうと、甘い声が上がる。
感じているのはわかっている。
俺の身体に合うようになっているんだ、ずっと一緒に居るんだから。
ずっと、傍に居続けるのだから。
「限界?まだまだ…イけるだろ?」
「やぁっ、なか…あふれる…」
いやいやと首を振るのも構わず、突き上げていたら俺の先走りが溢れてきてそれがすごく扇情的だ。
自身を握ってやるともうでないと泣く。
その泣き顔も全部俺のものだ。
「ツナ、あいしてる」
「んっ、ん…おれも、だから…ちょうだい」
精液ちょうだい、と俺の顔を引き寄せて耳元で囁かれニヤリと笑うとツナをベッドに押し倒して尻を上げさせ思いっきり腰を使い突き上げた。
「ぁああっ、やああっ…いくいくっ、だしてぇ」
「ああ、たっぷり…飲めよ」
ぐっと腰を押し付けると甘い声をあげて、綱吉は何度目かもわからない絶頂に達し、俺も中にたっぷりと放ってやった。
満足して中から自身を抜けばツナはぐったりとベッドに沈み込んだ。
暫くははぁはぁと呼吸を整えていたが、落ち着いてくると俺をギロリと睨む。
「なんだ?」
「んっ」
突然伸ばされた手、俺はそれを引き寄せて起こしてやる。
向かい合うようにして、ツナの顔を見ればまだムッとしていて相当機嫌を悪くさせてしまったらしい。
まぁ、今回は謝る気などないが。
敢てきつくしていたのだから謝るも何も、ない。
「こんな、小さいことに嫉妬すんな」
「悪いか」
「…別に、そうじゃない…けど……あれ?」
ツナは予測で言ったのだろう。
むしろ、俺が嫉妬したと認めるわけないと思っていたのだ。
けれど、あっさり認めてしまったために思考が追いついていない。
別に隠すつもりもない。
「匣の動物に…」
「悪いか」
「…悪くないです」
「俺は、お前が好きだ。嫉妬して何が悪い」
「…悪くないです」
「嫌だったか?感じてたくせに?」
「悪くないですっ!!」
もうこれ以上は言うなと結局ツナが俺にキスする形で、言葉を塞がれた。
俺もツナを抱きしめて触れるだけで離れようとした頭をもっとと引き寄せる。
深く重ね合わせて咥内を堪能した。
舌を甘噛み。唾液を飲ませ、苦しそうに胸を叩かれてようやく解放する。
「はっ、もう…悪くない、から…嫉妬するぐらいだったら、リボーンの痕もつけて」
「そうだな、それが一番だ」
ツナの言葉に俺は嬉しくなって笑うと、ツナの首筋から腕、胸、足の付け根。
至るところへとキスと共に赤い痕を散らした。
散々して満足して顔をあげると、再び欲情した目でツナは俺を見上げてきた。
俺は返事がわかっていて、口を開いた。
「何してほしいんだ?ツナ」
「…たくさん、愛して」
誘う言葉に、明日は臨時休業だなと笑みを深くしたのだった。
END
For you
リボツナで、リボーンの嫉妬でした。
はい、こんなできですみませんっ。(土下座)
かってに嫉妬を解釈したらこんなできになりました。
気に入らなかったら書き直しますのでいつでも殴りこんできてください←
リクエスト有難うございましたっ