沢山の愛情をお前に…

「もどった……リボーンッ」

俺は目標としていた、リボーンの呪を解くことに成功した。
小さな身体が光って、前に一度だけみたことがある大人の姿のリボーンになった。
あの時と違うのは、この世界の、俺の恋人のリボーンだってことだ。
ちゃんと皆も元に戻っていて、良かったと俺は胸を撫でおろした。

「ツナ、良くやったな」
「…うん……」

さっきまで小さかった身体からこの身体と顔で褒められると少し慣れなくて苦笑を浮かべた。
でも、これでリボーンは長い間待ち続けたことができたわけで遅くなったけどよかった。
目の前にたつリボーンの頬に手を伸ばして優しく撫でる。

「ははっ、背伸びしないと届かないや」
「目線が変わったな、俺も驚いてる」
「そこ、いい加減雰囲気出すの止めてくれませんか?」
「そうだぞ、コラッ」

もう少しでキスするという風に顔が近づいたとき、後ろから見てるだけでも恥ずかしいと骸が額に手を当ててラルと戻った喜びを噛みしめていたコロネロがすかさず口を挟んできた。

「別にいいだろ、俺達の関係は隠してることじゃないしな」
「羞恥心とかお前にないのか」
「リボーンは、基本そういうのってないですよね」
「隠すような仲でもないだろ?」

リボーンは元に戻った皆と楽しそうに話していて、俺はそっとその中から抜けだした。
この先どうするかわからないが、やっていることも違う仲間と唯一の繋がりであるものをとってしまったのだ。
もしかしたら、これが最後になる仲間もいるかもしれない。
だったら少し、俺は離れていた方が良いだろう。

「君はこれで終わりだと思っているのではないですよね?」
「ん?」
「そうだよ、ここまで僕たちを振りまわしたんだ」
「十代目は十代目ですよね?」

皆が俺の方を見て心配そうに見てくる。
まったく、なんで俺の目的がそんな風になってしまっているんだ。
まぁ確かに俺はリボーンの呪を解いてやりたいと思っていたのだが、大体、それだけでこんな重大なボスなんて職業につくわけない。

「当たり前だよ。俺が、皆についてきてもらったのに、そんなことするわけないよ」

皆の安心した顔に、そんなに不安にならなくても俺の答えなんてわかっているはずなのになぁとつい笑みがこぼれた。




本部に戻ってくれば、コロネロとはしゃいでいたせいか少し酒の匂いを纏わせながらも俺達は二人で俺の部屋にいた。

「ツナ、こっちにこい」
「ん?なんだよ」

俺は陽気な気分でツナを自分の座っているベッドの横を叩いて催促した。
ツナはまだ俺の姿に見慣れないらしく、戸惑いを見せながらも隣へと座ってきたため俺はツナの腰に腕を回して抱きしめた。
昨日まではこんなことできなかった。
腕を回せば抱きついているように見え、キスをすれば自然とツナからしているように見えた。
それが今は、ちゃんと俺がこいつを抱きしめていて何より、抱くことができる。
犯罪になりかねないようなことをツナにさせてきたがこれで少しは心の闇が晴れるだろうか。
まぁ、俺と居る限り犯罪にひっかからないことなんてないのだが、一番悩ませていたようだからな。

「恥ずかしい…」
「…今更だろうが」
「だって、夢みたいだ…」
「夢じゃないって、確かめるか?」

密言を囁くように耳元で言えば、顔を真っ赤にして俺の肩に顔を埋めている。
これはこれで新鮮な反応だとむくむくと欲情が育ち始める。
唇を寄せればおずおずと近づいてきて触れるだけのキスをすればそれだけで感じているようだった。
ここ何年間かで後ろ以外は全部弄ってきたのだから当然か。
触れるだけのキスから唇を舐め、甘噛み、吸いあげ、舌を出し合ってから卑猥な口づけをした。

「はっ…あ、リボーン…」
「なんだ?」

聞きながら唇を解いてツナの服を脱がしていく。
ネクタイをシュルリと解いて、ボタンを勿体付けるように外した。
期待してかツナの心臓が大きく脈打っていて、時々俺の肩を掴む手に力が入る。

「ツナ、俺の服も脱がせ」
「ん……あっ、舐めちゃ…っ」

ツナの指が俺の服にかかる時には上半身を脱がし終わっていて俺は脇に手を入れて俺の足を跨がせるように太ももにツナを乗せると胸の突起へと唇を寄せた。
途端に腕を突っ張って嫌だと首を振るのに、ニヤリと笑えば腕をとって指を絡ませて握るともう一度こそへ顔を埋めて挨拶代わりにリップ音を立ててキスをした後、尖らせた舌先で押しつぶすように舐めた。

「ひぁっ…やっ、感じるっ…ふく…ぬがさせてよっ…」
「もう少し、させろ」
「あぁっ…やぁっ…」

ぎゅぅっと握っている手に力を込めて身悶えている、チラリと上目で確認すれば真っ赤になって俺を見つめていた。

「どうした?」
「感じすぎて…どうにかなりそう…」
「…服、脱ぐか…」

このままではやることもできないと、俺が言えばますます赤くなって俺の上から下りたツナはカチャカチャとベルトを解いていて、俺はワイシャツとズボンを素早く脱ぐとサイドテーブルの引き出しからローションをとりだしておくけば、ツナを見るとまだ四苦八苦していた。

「何してんだ」
「だって、手が言うこときかないっ」
「お前はもう、寝てろ」

可愛い反応にツナをベッドに押し倒して仰向けにするとベルトをとってズボンを下着ごと一気に脱がした。
すると、もうすでに反応している自身がプルンと顔を出して俺は意外にな反応に目を瞬かせればツナはもう耐えられないと両手で顔を覆ってしまった。

「ツナ、顔見せろ」
「ヤダッ…こっちみんなっ」
「つーな」
「やっ…ああっ!?」

一向に顔を見せる気配のないツナに俺はもう良いと足を開かせ、M字に固定すると自身をパクリと咥えた。
驚いたツナは声を上げるが、構わず吸って顔を上下に振って扱いてやると切ない声が口から洩れて腰が揺れ始めた。

「ああっ、かんじるっ…すぐ、でるっ」
「んっ…ふっ…」

ツナの言葉を肯定するように強く吸いながらローションを手にとって秘部に指を宛がった。
途端そこが締まって指をキツく締めつけてくる。

「ツナ、力抜け…」
「でき、ないっ…こわいっ」

緊張してるからかわからないが、自身から口を離してツナに声をかければ怯えた声が返ってきた。
こうも怯えてられていたんじゃ気持ち良くなるものもなれない。
どうせ、初めてするのだったらとびっきり気持ちいいものが良いだろう。
俺は少し悩んで指をゆっくりと抜いた。

「あっ…しないの?俺が嫌がったから?」
「したいか?怖いなら止めてもいい」
「怖い…けど……俺は、待ってたんだ。リボーンが、元に戻って俺を抱いてくれるのを…だから、俺が怖がっても止めないで…ちゃんとリボーンを感じさせてよ」
「無理難題、突きつけてんじゃねぇよ」

なるべく怖がらせないで、感じさせる。それがどれだけ難しいかわかっていってるのかこの馬鹿は。
けれど、そんな甘えの様なものは聞いたことがなかったため嫌な感じはせず、むしろやる気が出た。
まずは、どうする…舐めるのがまだいいのか?
俺がこいつにすることに関しては何の拒否感もない、こいつがそれを受け入れてくれるかが問題なのだ。
俺の指では太すぎることに気がついた。今思えば、後ろを解したことがあるとはいえあれは子供の指だから違和感なく受け入れていたのだ。
このままイかせたら、中がきつくなることはわかっていたので適度に感じさせてやることが今は大事だ。

「りぼーん…?」
「お前は、ホント世話のやける奴だな」

苦笑を浮かべながら言えば、俺はツナの両足を抱えて戸惑っているうちにと秘部へと口付けた。入口を優しく舐めて濡らす。

「ああぁっ…へん、ぬるぬる、する」

煽るな、と胸の内で叫んで舌で入口を突ついていると喘いでいるからか一瞬緩んだ隙に差し込んだ。
途端にゆるく絡みついてきて、上では堪らないとばかりに気持ちよさそうな喘ぎが聞こえてくる。

「はっあん…きもち、い…よぉっ」

ぬるぬると滴るぐらいに唾液まみれにするとローションを再び指につけ、そっと一本れてみた。
すっかり緊張もほどけているらしく今度は少し締めつけてはきたが、ぬるぬると滑って先程ではない。
奥まで入れていいところを探る、そこを見つけさえすれば慣らすことは容易い。

「ん…あっ…ねぇ、へんだよ…あんま、動かないで」
「動かさないと慣らせないだろうが、我慢しろ…気持ち良くしてやる」
「んっ……あふっ、あっ…ああぁっ、そこっ…そこぉっ」

中をかき回すようにした時、しこりのようなものを見つけてツナが反応した。
そこばかりを撫でれば腰が揺れて、すっかり萎えていた自身は再び頭をもたげふるふると震えていた。
二本、三本と増やすが飲みこむことを覚えたらしく柔らかく絡みついてきている。
これなら、入れるか…?
ツナの顔を見る限り嫌悪は見当たらない、だったらもう入れてもいいかと指を抜いて俺の自身に大量のローションをかけた。

「ツナ、欲しいか?」
「ほしい…」

身体を覆いかぶさるようにしてツナを見れば、感じっぱなしで息を切らし、朦朧としている。問いかけると嫌がるぞぶりもなく頷いたのを確認して、足を抱えると腰の下に枕を置いた。
これで少しは楽に挿入できるかと思ったのだ。
秘部に自身を宛がってぐっと力を入れればぬるりと滑って中に入って行く。
途端に締めつけるが、中までたっぷりと塗り付けたから易々と入れることができた。
全部を入れると少し休憩するために動きを止めた。

「はっはっ…リボーン…」
「痛いか?」
「ううん…すごい、きもちい…もっと、して…あぁっ」
「だ、から…煽るなって、言ってんだろうが」

人がせっかく親切に優しくしてやろうってのに、理性崩すのが得意なやつだな。
俺は止まれるわけもなく奥を突き上げ、とまってと言われるがツナの足は俺の腰に巻きついていてついでに感じるままに揺れているからもう気遣うことはしなかった。
だらだらと蜜を溢れさせている自身を扱いて、指で感じたところを擦り上げると泣きながら善がり声をあげている。

「ひあぁっ、もうっ、むりぃっ…イっちゃう、イっちゃぅっ…あぁぁっ!!」
「はっ…あっ、ツナ…つな…ふっ!!」

シーツを掴んで腰を押し付けるようにしてがくがくを震えるとツナは白濁を放ち、俺も耐えていた分締めつけに感じて中に注ぎ込んでいた。




暫く息を整えて、身体を解いているとツナが事後処理をしている俺をじぃっと見つめているのに気付いた。

「どうかしたか?」
「…あ…ありがと」
「昨日まではこんなことできなかったんだ、俺の好きにやらせろ」
「ん…リボーンは、甘やかしたがりだったけ?」
「は?お前だからだろ」

当然のように返して身体を優しく拭いてやると、そっかぁとなにか納得したような照れくさいような声がしただけであとは疲れに任せて力を抜いているだけだった。
ここまで頑張ってくれたツナにはやっぱり感謝しなくてはいけないと思っているが、それはまた今度の機会にでもいいだろう。

「とりあえず、これからも…よろしく」
「ああ、よろしく」

両手を伸ばしてきたツナを抱きしめて、優しく口付けた。
これからも、溢れんばかりの愛情をお前に…。




END
未柑様へ
ヘタレリボーンでえちしようとするけど上手くいかずに四苦八苦すると勘違いしてました。
(笑)今気づいたのですが、事に運ぶまでが大事だったんですよね。
思い違いをしてこんなのが出来ちゃいました、すみませんっ。
もし気に入らなかったら書きなおしますので遠慮なく言って下さいね。
素敵なリクエストありがとうございましたっ。




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