フルーツポンチ
「ちょっ…何する気だよっ!?」
今日リボーンが帰ってくるなりいきなり風呂場に押し込まれて隅々まで洗われた。
俺が嫌がるのも構わずあんな所まで……。
リボーンが忙しくしていたせいでケアも何もしてなかったためすごく恥ずかしかったのだがそんなの関係ないと無言の威圧で押し切られてしまい、終わった時には乱暴にベッドに転がされた。
「今日、良いものをもらったんだ。一緒に食べようかと思ってな」
「食べるって雰囲気じゃないよね?」
「食べるだろ?ブドウ」
俺の突っ込みを知ってか知らずか用意しておいたのだろうブドウが沢山盛られた皿を俺の前に出してくる。
綺麗に実ったブドウの良い香りに誘われて一つ取れば口に入れる。
甘酸っぱい味がするも甘くておいしい。
もうひとつ、と手を伸ばせばスッと皿を遠ざけてしまう。
「何するんだよ」
「もう駄目だ。あとは、別の口に入れてやる予定だからな」
その言葉を聞いてようやく俺はリボーンがしたかった意図に気づくとすぐさま身体の向きを変えようとするが、あっけなく腹を抱えられて阻まれてしまう。
「っ…」
「逃げるなよ、せっかく綺麗にしたんだからな」
「お前、全部このためなのかよ」
「当たり前だ、この前汚いだのなんだのと言ってやがったから綺麗にしてやったんだろ?」
俺は何でもよかったがな、と偉そうに言うリボーンの頭をブドウの皿でかち割ってやりたくなったが、振り上げた腕は綺麗に受け止められた。
「やああぁあぁっ…もっ、はいんないっ…ああっああっ…いっぱいっ」
「まだ、入るだろ?中からすげぇブドウの匂いがする」
無理やりベッドにうつ伏せにされて後ろから一粒づつ入れ続けて来た。
もう、五個以上はそこに入ってしまっているだろう。
下腹部が圧迫されるような感覚に腰をゆすれば中のブドウが動いて微妙な刺激を与えてくる。
もどかしいそれにシーツを噛みしめて耐えるが、そこに顔を寄せてリボーンの吐息が当たるとそれだけで自身から先走りが溢れた。
「やっ…かぐなっ…」
「なら、もっと入れるか」
無理だと言うのにまだ入れるとブドウを秘部へと押しつけてくる。
拒みたいのに俺の秘部は口を開けて易々とそれを中へと招き入れた。
ブドウは何も動くことがないので、腰を揺らすたび新たな刺激を覚えて頭がおかしくなりそうだった。
「もっ、だめぇっ…でちゃっ…あぁあぁっ、でちゃうっ」
「だすな、しかたねぇ…蓋するか」
限界を感じて秘部の力が緩みそうになってしまえば腰を掴まれて一気に貫かれる。
そのはずみで俺は白濁を放ってしまったのだが、リボーンは気づかない様子で俺の身体を突きあげ始めた。
ぐちゅっぐちゅっ、と卑猥としか思えない水音にぎしぎしと揺れるベッド、思考回路が焼き切れそうになって必死にシーツに縋っていた。
「かきまわさなっ…うああぁっ、ふやぁぁ…んんっ……はあぁあっ、ああっああっ…」
「いいだろ?こっちはもう、べとべとだ」
自身を握られて背筋がしびれる感覚にとらわれそうになって背中を逸らせると肩甲骨あたりにキスをされてどこも感じる。
「だ…めぇっ…もう、やだぁ…へん、あたま…かしくなっ、る…あぁあぁぁぁあぁっ」
もう動かないでくれと振り返りながら懇願するとより激しい動きで追い詰めてくる。
自身も触られているから尚更絶えることなどできずに二度目の射精をするが自身が萎えることなく、中もリボーンを食い締めて離さない。
「っ…絡みついてくるな…感じたか?…今日は気絶するまでしてやる」
「ひっ…むりぃ…からだ、もたないっ…うやぁあっ、はあんっ」
ぱさぱさとベッドに髪が打ちつけられるのも知らぬふりで思いっきり腰を使われた。
太ももを伝うブドウの汁にますます感じてしまえば、腰を震わせてビクンッと意識が一瞬飛んだ。
だが、そのあとに怖いくらい身体が熱くなって呼吸が乱れる。
「ツナ…どうした?」
心配になったリボーンが声をかけてくるが、身体に溜まった熱が発散できずにもどかしさを募らせ、俺は羞恥に顔が赤く染まるのも構わず、自身に手を伸ばしていた。
すると、リボーンの手に八当たり一瞬戸惑うもこんな状態を放っておけるのもできなくてリボーンの手ごと握り締めれば扱きだす。
「なんだ、イけなかったのか?」
「んっ…苦しい、から…ああっ、イってもい?…イかせてぇ」
もう頭も溶けてしまって自分の発言に意志もなかった。
ただ、リボーンを誘って最後の階段を駆け上がりたかった。
「んあっ…りぼーん、リボーンッ…イく…イく、イッ……あっああぁあっ!!」
「ツナ、つな…好きだぞ……クッ!!」
リボーンの告白を遠くに聞きながら、こんどこそ俺は意識を手放していた。
「ツナ……拗ねるな」
「拗ねるだろ?普通」
あれから目を覚ました俺は不機嫌だった。
思いっきり拗ねかえって見せたのでリボーンは俺の機嫌をとろうと必死だ。
なんだか、ディーノを見ているようで楽しくなりながらふんっと布団をかぶったままベッドの中に籠城する。
「あんなに美味しいぶどう、俺が食べる前に全部使っちゃっただなんて」
「一粒食べてただろうが」
「一粒だけじゃんっ、もうやだ、リボーンがあのブドウ持ってくるまで俺機嫌直さないから」
絶対直してやるもんか、と半ば拗ねた勢いで言えば腕をひかれて向かい合わせにされる。
すると、ちゅっと音を立てて口づけられる。
「そんなことして、機嫌直すと思ってるのかよ」
「思ってる…実際ほだされてんだろうが」
別に表情を変えたわけじゃないのになんでわかったんだ、と不思議に思いながらもむっと唇を尖らせる。
「つーな…」
「別に、ほだされたわけじゃないからな」
リボーンへとぎゅっと抱きつくと苦しまぎれに呟いた。
けれど、背中を撫でるリボーンの手が優しくて…結局、なんで怒ったのか(寛容な心で)忘れることにした。
ただし、もうこんなことをさせないと心に誓いながら…。
END
For 悠子様
変態なことさせてみよう、と考えたのがこんな話です。
やり過ぎていたらすみません、少しでも趣向に添えていたらよいのですが…。
気に入らなかったら書きなおさせてください。
リクエスト、有難うございました。