黒バスBL | ナノ

どうしても離したくなくて


※なんでか陽泉と洛山の合宿が一緒になりました←




世の中偶然というものはあるものだ。

「敦、いい加減離せ」
「嫌だし」
「甘えるのも大概にしろ」
「むー」

合宿がまさか、洛山高校と一緒なんて。
なんて、偶然でしょう。

なんて…。

多分合宿先を決めたのは赤ちんでしょー。
俺は、ここに合宿行くこと言ってたしー。
偶然でもなんでもないんだろーなぁ。
そう、俺は赤ちんを抱えながら思うのです。

「だって、赤ちんが…」
「僕がなんだって?」
「なんでもなーい」

赤ちんが一緒にいたいんじゃないの?
なんて口が裂けても言えない。
恥ずかしがり屋な赤ちんは怖くなっちゃうから。
でも、俺だって一緒にいたいんだけどな。
ぎゅっと手に力を込めると、こら、と赤ちんの手が俺の手を咎めるように叩いてくる。

「もー少しだけ」
「消灯時間だ」
「久しぶりに会ったのに、それって酷くない?」
「だったら、何がしたいんだ?」

これ見よがしに俺の頬に手をかけて引き寄せられる。
近くなる顔を、俺はそのまま近づけた。
けど、それが重なることなく赤ちんの掌が俺の口を塞いでしまった。

不服…。


「なにすんの」
「僕の質問に答えろ」

何がしたいんだ?
の返事。
そんなの当たり前。

「セックスしたい」
「まったく…僕はそんな風に育てた覚えはないんだけどな」
「嘘だ、俺は赤ちんが思ったように育つんだよ、だからこれは赤ちんが望んだことだし」

自分がしたことは最後まで責任もちましょーって、教わったでしょ?
俺の面倒はちゃんと見てくれないと、困っちゃうよ。

「明日に支障が出ない程度にな」
「うーん…久しぶりだから、加減できるかわかんねー」

俺の腕の中にすっぽり収まってしまうサイズの赤ちんはとってもかわいい。
俺のもの。
本当は抱きつぶしたっていいのに、赤ちんが困っちゃうからそんなことしない。
むしろ、したら何されるかわかんねーし。
だから許される範囲で好き勝手する。
合宿楽しみだね。
俺俄然やる気出ちゃった。


もう少しだけ許して(黒バス/紫赤)

以前書いた合宿のネタ。
洛山と陽泉が合宿してます。



温泉に入って温まって柔らかくなった赤ちんの身体を俺は抱いた。
いつもはしっかりと慣らさないと入ることもできない身体は血行が良いだけに解れやすくいつもの時間より早く俺は赤ちんの中に入ることができた。

「はっ…はいったよ、赤ちん…」
「ん…敦…」

色違いの目が俺を見つめる。
吸いこまれそうな鮮やかな色。
舐めてしまいたくて目尻を舐め、赤ちんの腰を掴んだ。

「あっ…あ、あ…ゆっくり」
「わかってるし…そのまま」

力を抜いていてと二人して汗だくになりながら身体を揺らした。
俺と赤ちんじゃ体格差がありすぎて、いきなり激しく動くのは無理。
そんなことをすれば明日の練習に響いてくる。
俺はいいけど、キャプテンがそれじゃ示しがつかない。
赤ちんがどれだけ上手くあのチームでやっているのかわかるから、俺はそこまでの我儘をしない。
本当はしたいけど…。

「あつし…うぁ…ん、ん…んぅ…」
「赤ちん、あかちん…」
「ひぁ…あぁっ、ば…か…」

名前を呼ばれて、腰を自分からも揺らしている様を見たら我慢なんてできなかった。
なんて安い自制心。
罵声が聞こえたのに俺は聞かないふり。
感じる場所をぐりぐりと擦りつけると気持ちよさそうに締めつけてくる。
俺は嬉しくて何度もそこを擦った、キュンキュンと絞るような動きになってだんだんと俺も限界が近づいてくる。

「ね、どうする?なか…だしていい?」
「だめ、だ…ふぁっ、ぁあっ…ここ、だせ」

俺がこのまま駆け上がる気でいれば、赤ちんは俺の手をとって、自分の腹に導いた。
必要な分だけついた腹筋、勃ちあがった自身。
赤ちんも限界なのか先端からだらだらと先走りが溢れて、そろそろイきそう。
そこを白く染めるそう思ったら止まらなくて、俺はますます腰を激しく動かした。
声をあまり漏らさないようにキスをして、二人でそっと駆け上がる。
ぎゅっと締めつける中を名残惜しげに自身を抜くと赤ちんのそこに一緒に吐き出した。
二人分の白濁が混ざって、ますます卑猥に見える。

「はっはっ…はぁっ…敦」
「気持ち良かった…ありがとー」

手を伸ばされるままに抱きしめて、ポンポンと背中を撫でれば赤ちんはティッシュと指さす。
綺麗に拭きとったのを見れば俺の頭をくしゃくしゃと撫でて褒めてくれる。

「あー、離れたくない…赤ちん」
「僕もだ。けど、今日は特別なんだ。時間があったら会いに来るといい。僕も長期休みには会いに行く」
「ホントに?」
「ああ、だからがんばるんだ」

わかったね、と見つめるその目に誓って頷く。
赤ちんの言うことに嘘はない。
あったとしても何かしらあるから。
だから、俺は赤ちんの言うことに逆らわない。

「いい子だ」
「赤ちん、朝まで一緒にいたいー」
「しょうがないな」

見つめてくる赤ちんの瞳がとても優しい。
ぎゅっとうでのなかにすっぽりといれて強請ると一つため息。
赤ちんを抱き締めて寝るのは中学以来。
もう少し、堪能したい。
俺だけの赤ちん…。
明日はまた俺たちじゃないチームのキャプテンをするけど、貸してあげるだけ。
赤ちんは、あげない。



END




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