愛,逢,哀 | ナノ
亡くなって,無くなった



嗚呼、雨が降ってる。
だからかなぁ

昔を思い出した。


『ミナキ』

大好きで、大切な人
・・・
だった人。


懐かしいなぁ。
あの人とあの日々は私は1日たりとも忘れた事はない。

まるで昨日のことみたいに鮮明に思い出せる。









でも今、

私は、

私はもうミズキじゃない








ジョウト、エンジュシティ

ここには昔から焼けた塔の伝説がある

[塔が焼け落ちた時、三匹のポケモンが死んでしまった。それを甦らしたが伝説のポケモン、ホウオウと言われている]

その、三匹のポケモン、
エンティ
スイクン
ライコウ


美しくも凛々しく、猛々しい。

その三匹は三皇と呼ばれ、世の人の憧れでもある







…だが現実は悲しいものだ。


『最近、ホウエン地方で美人のラティアス殿にあってのぅ。まさにあれは一目ぼれじゃ。ワシに惚れよった』

『嗚呼、とうとうボケましたかくそじじぃ』

『ボケておらん!!マジじゃ!!最近お前ワシに厳しくね!?』


『私はもう新入りじゃないですよ。これでも50年ライコウやってきました』

『ワシに比べるとまだまだだな。ワシは100年以上じゃ!!』

『嗚呼、要するに前世と年齢合わせると…『ワシはまだピッチピッチのナウな若者だ!!』』

『ナウな若者は死語と思います』


『………』


うん。これが

これがあのエンティとライコウ。


凛々しくともなんもない。
もはや只のオッサンなのだ(エンティは)


『うん?スイクン、お前さん、まただんまりか?』


『いえ、あの、…やっぱりまだ慣れません…』


『まあ、まだ5年しかたってないからのぅ…まあ、寂しくなったワシの胸に…『気にするな、それがお前らしい』ライコウ貴様ワシの事嫌いだろ』


『は、はは…』


伝説のポケモンに性別がないって誰が言ったんだろう…

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