曖昧な記憶と声
ここは何処だろう。
焼けた塔から「アレ」から逃げるようにひたすら走っいた私はようやく落ち着きを取り戻した。
『エンティさんやライコウさん心配してるんだろうな…』
しかし、戻りたいとは思わない、
いや、思えない。
ミナキ,には会えないし,ヒビキは得体が知れない。暫くは姿を消すのが吉だろう。
辺りを見渡してみるとどうやら森のような場所。
エンジュから一番近い森といえば…ウバメの森かな。
『…どうしよう。』
場所はわかった
しかし、今の私は帰りたくても帰れない。
ホウオウ様がまだ目覚めてない今、私だけ勝手な行動はしたくないが「アレ」やミナキに今会ってしまったら…
とりあえず人目のつかない場所に移動したい。
そう思い、ウバメの森をふらついた足で移動した。
その道中、祠を見つけた。
『これは…セレビィを奉っているっていう祠かしら?』
…今は関係ないか
早く移動しよう、そう思い祠から背を向けた時
『君がミズキ?』
『え、?』
祠から声が聞こえた
prev 戻る next