▽ 六時間目 政治・経済
<みょーんみょーんみょーんみょーん…みょーんみょーんみょーんみょーん…
「ゲストを呼ぶ度に精神的に疲れてる気がする、宵月かなたです。」
「ヨッキーが呼吸してるだけで精神的に疲れる、渡千夏です!」
「ちかちゃん!?(ガッタァン)」
「あはは、冗談!」
「ちかちゃんのソレは冗談に聞こえない。──…今日掃除時間に官能的シーンがどうたら言ってたくせに。」
「アレは感動的って言ったのー!ヨッキーが聞き間違えたんじゃん!」
「あたしワルクナイ。ああほら、質問いきまーす!
『宇宙人さんこんにちはぁ、名も無き乙女105でーす。ヒトマルゴじゃないよ、イチマルゴだよ。発音はち/び/ま/る/こに同じ。
教えて教えて!宇宙人さんおすすめのデートプラン!
経験値の少ない私がいつか誰かを連行……じゃないや、エスコートする時に困らないよう、すっごいプランを考えてください。とりあえず宇宙へ行くのは訓練が必要だから今回はなしでお願ぁい。あとねー、宇宙人さんがときめくデートプランについても知りたいなぁ。 よろしくお願いしまぁす!』」
「デートかぁ…(ペンネーム…)」
「どうですか、モテモテ千夏さん、得意分野ですか。(ペンネーム…)」
「全部男の子がエスコートしてくれるから判んない!(えへ)」
「──…くたばれ(ぼそ)ええと、ほら、何処に連れてってもらったとか。あるでしょうに。いちまるごちゃん困っちゃう。」
「えーと、うーん…やっぱりハズレがないのは遊園地とか、水族館だよね。きゃーきゃー出来るし。ちなみにヨッキーと遊園地はやめた方がいい。ヨッキーは絶叫系に乗ると愛を叫び出すから。修学旅行凄かったから。」
「(名前)ーっ!だいすきーっ!あいしてるーっ!けっこんしよーっ!…って叫んでるわ、確かに。だって絶叫系、ハイになるじゃん…?うりぃーって、なるじゃん?」
「ならないから(真剣)」
「辛い。」
「あとはー、ウィンドウショッピングも楽しいよね!見てるだけで幸せ〜」
「あたしアレが好き、ファンシーなお店に男子連れ込むの好き。」
「コガシーかわいそうだからやめてあげてよ。あの子繊細なんだから」
「(かなぺろ)」
「ヨッキーがモテない理由がなんとなくわかってきたよ(真顔)」
「やだ、分析せんといて…っ(はあん)」
「ちょっと半径1メートル以内に近付かないでもらえますかね」
「やだもう笑顔でそんな…ちかちゃん…すき!」
「もー、ヨッキー話が進まないでしょ!…あとねぇ、プラネタリウムとかロマンチックじゃない?星空の下で手繋いでさ!ちゅーとかしちゃったりして!」
「星は好きだけど暗いの怖い」
「ヨッキーの話は聞いてないもん。お昼はちょっとお洒落なカフェでまったりしたくない?」
「あ、判るかも。カフェいい、最高。」
「正面に座る彼を見つめてたら…」
「どうした?──…俺の顔に、なんか付いてる?(イケヴォ)」
「「キャーッ!」」
「やばい、やばいやばい。男前ヤバイよぅどうしようたぎる。」
「ぎゃああああひいいいいいんオトコマエ…!すき!」
「なんの告白なの」
「わからん。」
「…帰り際にさ、女の子がへにゃって笑いながら『またあしたね!』って言うの可愛いよね」
「あ、判る。また明日、っていい。当たり前だけど、当たり前じゃない『明日』を約束されたみたいで。」
「デートプランじゃなくて妄想になってるね」
「ね。」
「ヨッキーは?どんなデートしたいの?」
「おうちデート」
「…その心は?」
「好きな人を独り占めしたい。正直外出るのめんどくさいし、寒いし。好きな人とあったかぬくぬくーって出来れば幸せじゃない?好きな人の可愛いとこ、他の人に見せなくて済むし?甘えれるし?最高じゃね?名案じゃね?」
「気持ちは判るけど、それじゃダメだよう。外出よう外」
「うーん、夕日に染まる海岸線を歩く、とか。イルミネーションを見に行く、とか。あと、ゲーセンではしゃぐとか…あたしのスケッチに付き合って貰うとか?あ、あたし夕日、好きなの。さっきも言ったけど星空も好き。──…映画はパスね。」
「泣いちゃうもんね」
「うるさい。──…やっぱりあたしは家に引きこもりたいなぁ。」
「イケメンにデート誘われたら?」
「出掛ける(即答)」
「ヨッキー早いから!(もだもだ)」
「だって、」
「あっはは、ヨッキーおかし、ふふ、あは、あ、ふふふ…っ!」
「笑いすぎ、」
「だってぇ…──…普通のデートプランになっちゃったね。」
「ね。──…あたしは場所より好きな人と一緒の空間にいるってことが何より大事な時間だと思います!(挙手)」
「それだとデートプラン話し合えないじゃん!──…もう、ヨッキーのバカ。」
「ばかなあたしも好きでしょ?」 「ヨッキーなんかしらないもん(むす)」
「え、」
「ヨッキーなんて知らないもん!(ダッシュ)」
「えっ、ちょ、ちかちゃん!?なんでなんで!?ああああああまたぐだぐだになってもたあああああ!(追跡)」
→七時間目に続く |
|