▽ 五時間目 世界史

<みょーんみょーんみょーんみょーん…みょーんみょーんみょーんみょーん…

「世界史はちょっとかなり苦手です、宵月かなたです。」

理系だから世界史はかじるほどしかやってませぇん、宵月照でーす!

「大丈夫なの、照サン」

たぶんねー(ぽわぽわ)

「(凄く不安)…ええと、今回は再び里見悟クンからの質問。『世界征服のやり方と世界征服のコツ』について知りたいそうです。というわけで宵月家の覇者を連れてきました。照先生お願いします。」

ええと、世界征服っていうのはー、飴と鞭が大事だと思うんよねぇ。褒めるけど、こう…シメるときはシメる、っていうか(にこにこ)

「照サンは温度差が有りすぎて怖い。ホント怖い。──…ええと、ヨーロッパや中国の王朝にも、形は違えど飴と鞭政策は存在したみたい。宗教の容認とか、税の軽減の代わりに王様の言うことは聞けよ、みたいな。照サンは王の器ナンデスネ。」

やだ、褒めてもなんも出んよ?かなちゃんのために『いろんないもむし』歌おうか?

「勘弁してください、腹筋死ぬ。──ちなみに宇宙人的世界征服の方法はですね、先ず言語統制。あだまんたいと語を地球人に伝え、使わせる事。言語というのは同民族意識の根源じゃけぇね、同じ言葉を使ううちに自然と洗脳されちゃうんだよね。あだまんたいと語を使っちゃってる人は危ないかも(にへ)」

ぎゃんかわ!

「こんな感じで、ね。次にすることは、鞭。悪いことした子には制裁を加えましょー!かなたの回し蹴りをくらってもらいます。痛いのは皆嫌でしょ?でもでも暴力による統一は国民の不満を生むので、いつもいつも、ってわけじゃなくて、タイミングを見計らって痛いことすんの。犬のしつけみたいに。あと、褒めるのも大事。ちゃんと出来たら褒めましょう。お菓子をあげるのも効果的。そして何より宇宙人とそういうやり取りをするのが当たり前だと錯覚させていくのが大事。当たり前、って怖いんだから。で、皆気付かぬうちに宇宙人の手中にって、ね。完成形はかけるですね。ああなったら宇宙人に征服されとるよ。手遅れ。──どやっ!あたしの作戦どやっ!」

かなちゃん、それいっちゃったら皆警戒して上手くいかないんじゃないん?(きょと)

「──…ッ!(がぁんっ)」

ばかなの?

「──…ばかです、はい。」

ほらほらー、コツ、コツをば

「コツも言ったらマジに征服できなくなるじゃん…コツは『征服しようと思わないこと』。あくまでフレンドリーに。皆ハッピーな征服がいいじゃん?」

でも征服はするんじゃね。やだ、かなちゃんが『その鳴き声…ぞくぞくしちゃう(はあん)』とか言い始めたらァ…っ!てらす悲しい!(わっ)

「誰もそんなこといってない。いや、まぁ、興奮はするかもだけど。」

そんなのかなちゃんじゃない!かなちゃんは押しに弱い照れ屋サンだって誰かがいっとったのに!そんなのおかしいよ!

「何故そんな話になっているの。押しに弱いんじゃねぇですよ、生の胸板に弱いんですよ?ただしイタリア人に限る。あ、フランス人もすき。かっこいい。」

かなちゃんって面食いなの?

「目の保養をするだけであって付き合う云々は別バナじゃろて。」

あーほらほら、脱線しないよー(手ぱんぱん)

「(イラァッ)」

悟クンわかったかな?世界征服、敵を征服するなら先ず味方から!マハリクマハリタヤンバラヤンヤンヤンよ!ビーム!あ、かなちゃん、報酬はブロイラーでいいよう

「結論が違うし大した仕事してないっしょ、ちょっと待って照サン何でスキップしながら買い物モードなのちょっと照サァァァァァン!」


→六時間目に続く