放課後カプリチオ


放課後の教室 音楽室から聴こえるメロディー
リズムに乗って鼓動激しく――
…ねぇ、ドキドキが止まんない。
薄付きリップにミントガム
貴方を意識してそわそわ
早くして、早く来て
私もう死んじゃいそう

ガラリ開いたドアの向こう
振り返り揺れる髪 揺れる瞳
栗色なキミはそこにいて

「好き」の一言が言いたくて ただ想ってて
貴方が大切で 今恋をしている
気付けば貴方の腕の中
唇から漏れる吐息
触れる唇から貴方が伝わってくる
いつからか流れてたラブソングが私を狂わせる
「…バカ。」 今私は恋をしている


女の子は寂しいと死んじゃううさぎさんだって誰かが言ってた
私も女の子だから いつかは死んじゃうのかしら
信じらんないけど
本当かもしんない

貴方は私を抱き締めて
細く優しい腕で語った
「ずっと想ってた」と

嘘なんじゃないの?
頭からそんな考えが離れない
貴方が大好きで だから深読みしちゃう
気付けば私は泣いていて
嬉しい、悲しい、悔しいが全部混ざっちゃった。
ラブソングは私を狂わせた
「好き…」 ただそれだけなのに

全てが狂おしい
まるで薔薇のように
狂想曲を奏でだす

「好き」の一言が言いたくて ただ想ってて
貴方が大切で 今恋をしている
『好きだよ 好きだよ 愛してる』
だけど今は言葉すらもどかしい
壊して、狂わせて 叫ぶ心
ラブソングは私を狂わせた
「好き…」 ただそれだけなのに

貴方を想いたいだけなのに


2013/12/31 12:12

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