ランナー

自分で言って 涙こぼれそう
その瞳にオレは映ってない
地味なりに努力してたよ
髪型ちょい変えてみたり
話合わせてみたりさ


だけど 鈍感なキミは
全然気付かないわけで。
神様は意地悪だ
オレには羽 くれないから
だから


オレはキミを 追いかけはしない
くそったれな檻の中
死ぬまで走り続けるだけ
キミは気付くだろうか
オレの涙が 何かを求めてる事を―――




ここまで走ったら もう戻れない
空の広さを知ってしまった
めちゃくちゃ遠くで飛んでいた
キミを檻で閉じ込めれば
捕まえられたかも、なんて…


今更だって 分かってる
だけど捕まえたいんだ…
オレ、好きだから
空を駆けてく、隼が
だから


キミがいた 青い空だけ見てた
バカみてぇにずっとずっと
そこに鉄のフェンス見つけた
キミは届かないところまで
行ってしまったんだろ?
サヨナラ言わずに


一人きり 月を見た
ここなら届くだろうか
捕まえられるのならば
この手よ 届け!

お前と二人きりで
あの日飛んだ月夜空は
こんな綺麗な満月が
浮かんでいた


キミが戻ってくれるのならば
オレはキミの為走る


キミが側にいてくれたらと
何度何度願っただろう
もう逃げないと心に誓い
キミに今伝えよう
ずっとずっとずっとずっと
これからも永遠に
好きです、と


2013/12/31 12:10

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