曲聴いてたら、浮かんだ志摩出
2012/05/31 18:14
ね/ご/との「メル/シ/ールー」が志摩出の曲に思えてならない。
何がっていうのはうまく言えないんですが、雰囲気が。
「おれ、めっちゃ出雲ちゃんのこと好きやねん」
聞き慣れたいつもの台詞と共に私に向けられたのは、人当たりの良さそうな笑顔。
だけど、細められた瞳を開けたら、そこに潜むのは、深淵のような茫洋とした光だということを私は知っている。
薄っぺらい笑みで本当の気持ちを隠したまま私に告げる言葉は、どれほどの意味があるの?
心はそこに無いと分かっているのに、そう言われる度に、海の中にいるような息苦しさを覚える。
衝動に負けて、呼吸を求めたら、開いた口から入り込んで、全身を侵される。
そうして、きっと、私はアンタに溺れてしまうんだわ…。
だから、私は決してアンタの事を好きだなんて言わない。
認めない。
「アンタなんて大っ嫌い」
僅かな酸素を取り込むように口を開く。
「そうかぁ。そりゃあ残念やなぁ」
ちっとも残念なんて思ってない声音で笑みを深くする。
「それでも、オレは出雲ちゃんのことが好きやで?」
コポリ…。
私の身体が、更に深く、深く水中に沈んでゆく音がした…。
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