日々の堕落した生活のせいで、わたくしの体力はめっきり減ってしまったようで、
彼のキス1つで、腰が抜けてしまうのでした。
ふう、と幸せをはき出し、頬を高揚させるわたくしに彼は容赦をいたしません。


今まで、彼を暖めていたのはわたくしでした。
抱きしめるのも、涙を拭って、時には他の液体も拭って、飲んでやるのも。
笑顔を作って、大丈夫あなたなら出来るわ、それがわたくしの役目でした。


しかし、彼は大きくなりもうわたくしを包み込めるようになってしまったようです。



それでも甘えて頬をよせる彼を、精一杯力を込めて抱きしめ、笑顔をつくります。




大丈夫あなたなら出来るわ





今日は、曇り空。



















2人で窓の外を眺めております。
すずめが2羽、跳ねました。


いつも突然眠ってしまうけれど、今日はしっかり起きているようでした。
きゅっ、結ばれている手に力を込めると、途端倍返しにされました。


はなして、


そう言い窓のそばによりました。
わたくしのまあるいお尻は、そう、過去の遺産。
ほうらもう、すっぴんなんて、見ていられないのです。

どんどん欠陥だらけになってゆくこの体を、もうわたくしは許せません。
しかしなにより許せないのが、


「エース、もう来ないでね」







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愛のことばは響かない

((響くは心中の誘い))


09/1120

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