奥にちろちろと揺れる炎をみた。
わたしの炎も見えていればいいと思った。
表面でぴかぴかする光に青をみた。
わたしの色も見えていればいいと思った。



不意に、面積が狭まり、彼が笑ったのを感じた。
光はさらに密度を増した。くちゃくちゃで、いいなと思った。
だからわたしも笑った。きれいだね、まばゆいね、
感じの良いくせっけが、ほっぺにくっついて、色っぽい


「たまんねえな」


たまに彼は言葉をはさんで、わたしはだらしない声を漏らす、の。
彼は、いつも、わたしの視界を白にする。









彼の指はいつも温かいから、わたしの頬がいくら上気していても、触られれば直ぐにわかる。
仕返しに彼のほっぺを包めば、「つめてえ」と気持ちよさそうに目を細めた。


ぺたぺたぺた、とおでこに口に胸に腰に、手を当てれば、どんどんどんどん暖まる。


「ここはあったけえのな」


わたしの胸に顔をうずめて、赤ちゃんのようにまるまって眠ってしまった。
彼の頭をかかえて、そろそろ昇るであろう太陽を思う。









あたらしい1年が始まる、そのときエースは1才また、年をとるのだ。
彼の、生きた証。ぎゅっと頭をかかえる腕に力をこめた。








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37℃

10/0101

あけましておめでとう^^^◎

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