「モモンガッ!(バサッ)」
「・・・・・・・・・」
「モモンガッ!!(バサッ)」
「・・・・・・・・・・・・」
「モーモンガッ!!!(バサッ)」
「さっきからなんだ、うるさい。」
「見くださいよ中将!モモンガッ!!(バサッ)」
「なめてるのか貴様。」
さっきからなんの真似か知らんが、手足を広げ「モモンガッ!」と叫ぶこの部下。
ご丁寧にどこで「モモンガッ!!モモンガッ!!!(バサッバサッ)」調達したのか布(柄つき)まで・・・ん、柄つき?
・・・・・・おいおいおいおいおいおい
「おい、お前・・・」
「モモンガッ!!(バサッ)え?なんか言いましたか中将?」
「そこの窓のカーテンをどこにやった、片方しか見当たらないが。」
「モモンガッ!!!!(バサッ)」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
数日後、モモンガごっこに飽きたらしいあの部下にほったらかされた布(もといカーテン)を、チクチク修復したのは他でもない、この私だ。
なめているのか、あの部下。
そして今その部下は「お出かけ中」らしい。少しトイレに立った隙にあの部下なめてるのか。
見張り兵はいったい何をしている。
「おい、」
「ははははい!」
「あいつを連れ戻して来い、大方青キジかガープのところだ。」
「は、いやしかし・・・・・・」
「・・・なんだ、行けない理由でもあるのか。」
「あの、その・・・あー。」
「何が言いたい!はっきりと言え!!!」
「はっ!!!そこの、あの、そこのクローゼットが、怪しいかと存じます!」
そういって早々に部屋をでる見張り兵、クローゼッ・・・・・・またかあの部下。
「・・・・・・おい。」
「んもー!あの海兵すーぐ口割っちゃうんだもん!つまんない。」
「つまらんのはお前の発想だ、なんのつもりだ。」
「えー、かくれんぼ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「ふーん、次はなにしようかなー。」
「仕事をしろ、何のためにここへ来ている。」
「あ!中将、3時です、お茶にしましょう!」
「・・・・・・・・・・・・」
「中将、紅茶でいいですか。」
「・・・・・・ああ。」
「ふんふーん」
疲れる、この部下本当に疲れる。
青キジのところからここへ来て早3週間、そろそろ真面目に仕事をしてもいいころだ。
むしろ平常ではこのころから怠けが出てくるのであって、初日から鬼ごっこなんかするのは異常だ。
あまつさえカーテンを裂いてモモンガごっこなど言語道断。
なんだ、なめてるのかあの部下、それとも青キジのところでも・・・・・・
むしろ、そもそもなぜここに・・・・・・
「中将、ミルクでいいですよね。」
「・・・ああ。」
「フフー、今日はガープさんから頂いたクッキーをお茶請けにしようと思いますー」
「お前、いつの間にガープのところへ・・・?」
「え?中将知らなかったんですか?!あのクローゼット、実は四次元でして・・・・・・」
「もういい、喋るな。」
「あーい」
******
おこっちゃやーよ!
((あ、こぼしちゃった!))
((・・・・・・・・・・・・))
09/0904