目が覚めたらとなりに鼻ちょうちんが見えた。
つぎの瞬間にはお肉と汗の芳しいにおいも。
ルフィがねてる。
私の腰に腕をきゅっと絡めて、大きな口からよだれを垂らして。
今、大切な帽子は床の上にころがっているのだろう。
布団を口まで引き上げて愛らしいお顔をまじまじと眺める。
みょーんとほっぺを引っ張ると、どこまでも伸びるからおかしい。
パッと放すと2つパチンと音がして、ルフィのまぶたがふるるとふるえた。
しっかり目をあけて私を視界に入れると、よだれをごしごしぬぐって口をおおきく横に広げた。
「なまえ、起きてたのか」
「うん、おはようルフィ」
「おー」
そういうと、ルフィは優しく私の髪を撫でる。「いつからいたの?」と聞くと「なまえが寝てたぞ」なんて返ってくる。
雨が降っている。
「なまえ探してたらよー、ナミが寝てるって言うから来たんだ」
「…そっか」
たまらなくなって、おでこをくっつけてぐりぐりした。「ししし」と笑い声が聞こえた。
素早く唇を啄む、と、やっぱりルフィに舐められて仕返しされた。
ゆるゆると部屋のくうきが満たされていくのを感じる。
「俺なまえとちゅーするの、好きだぞ」
そういって胸に顔をうずめるものだから、そっくり返ってしまった。
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あめあめふれふれ
09/1002
みみみ短い\(^o^)/