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カミコは刀剣を壁立て置き、ギシ、と軋むベッドの上で電気もつけずに膝を抱える。
頭の中はぐちゃぐちゃだった。
木ノ葉にいたら、自分が駄目になってしまう。
皆の優しさに……浸かってしまう。
「私の…居場所なんて……『お前の居場所は、此処にはない。』
バっと聞こえてきた声に振り向けば、そこにいたのは…、
「ッ …クロツキ…なんで …、」
気配を全く感じなかった。
少し気を抜いていたせいなのかもしれない。
自分の刀剣は手の届かぬ壁の所。
カミコはもの凄い勢いで窓から飛び出せば、クロツキもそれを追いかけるように窓から飛び出す。