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「土遁は基本的に上忍レベルのものが多いんだけども。今のアナタなら土遁・土流壁がいいと思う。何個も何個も覚える必要はない。当面はこれをできるようにチャクラコントロールと体力づくり。」
うわー…俺が一番苦手な修行だらけじゃねぇかよ、と思わす苦笑いをするシカマル。
それでもあのカミコが俺なんかに教えてくれようとしている。
その事実にやはり嬉しいシカマルであった。
「じゃ、体術始めましょうか。」
一日中三人は修行をした。
カミコなんて病み上がりだってのに飯も食わずにぶっ続けだ。
俺はチャクラもからっぽになりヘトヘトだった。
親父に肩を借りて家へと歩く中、カミコが足を止めた。
「どうした。」
「荷物を取りに、一度家に帰ります。」
そういうカミコに、シカクはにっこりと笑みを浮かべた。
「家で、待ってる。」
そういいシカマルを連れて一足先に戻る奈良家の二人。
カミコは自らの家へ向かって足を運ぶ。
「…はぁ。」
木ノ葉に来てから唯一自分だけしか存在しないその空間に、漸く少しだけ肩が軽くなった。