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シカマルはシカクの後にただついていった。
そしてぴたっと足を止め、シカマルの方を向く。
「うおッ…!?なんだよ親父急にとまんなって…。」
「お前、しっかりカミコの事みててやってくれな。」
突然シカクが真面目な顔をしていうもんだから、シカマルもごくりと唾液を飲み込む。
「あいつは恐らく、この里を出ていこうと考えてる。」
「は!?なんでだよ!」
「言ってただろ、元凶は兄だ。って。ここを出ていけば木ノ葉に被害を被ることもない。……カミコはそういう奴なんだよ。」
カミコが木ノ葉を出ていく…?
それは今の今まで全く考えていなかったことで。
そう思うと、何故か心臓らへんがチクっと痛む。
この痛みは一体何なのだろうか。
「兎にも角にも。俺もカミコの行動は気を付けてみる。お前も確り頼んだぞ。」
「…わかった。」
シカクは退院の手続きをし、一度カミコの家へ寄り、再び当面の必要なものを荷物でまとめさせ、奈良家へとやってきた。